VSEのデビューに関連して思い出したのだが、以前はロマンスカーが発車する際、ホームの係員は電車に向かって頭を下げていたのをご存知だろうか。もちろん全員ではない。ホームでアナウンスや安全監視をしている駅員ではなく、乗車改札を担当した駅員が頭を下げて見送っていた。思い出してみると懐かしい(復活してほしいと思っているワケではない)。
EXEの座席リクライニング
新宿から新百合ケ丘まで「さがみ・えのしま」に乗った。もちろんEXEだ。特急券を買ってから少し離れたドトールで時間をつぶしていたら、うっかり考え事に没頭。発車4分前になってしまい、西口地下をダッシュ! 2分後には車内にいたからよかったけど、久々に自分をバカだと思った。ところでEXEって、リクライニングの角度が編成によって違う? 自分はあんまり倒さない人だから、あまり意識したことはなかったのだけれど。ついでに敢えて言うけど、深くリクライニングしている人は、むしろ腰に負担かかってることが多いはず。リクライニングの角度を評価するのって、大して意味が無いと思う。リクライニング角度より、クッションの質と座席間隔のほうがよっぽど大事だと思う。
少し遅れたホームウェイ
今日は東海大学前で人身事故があった影響で、ダイヤが乱れていた。それを知ったのが、20時46分発唐木田行きホームウェイの指定をとった後。20時半頃ホームに行き改札内のカフェでコーヒーを飲んでいると、新宿に遅れて到着した急行がいずれも速攻で折り返しで発車していく。自分が乗ったホームウェイは数分遅れで発車し、新百合ケ丘に着いたのが確か21時20分頃(だったような)。ちょっと時間かかったな〜。ちなみに乗ったのはLSEで、窓側指定しなかったら1号車7列目通路側が取れて、夜とは言え前面展望が楽しめた。
家に帰ってNHKニュース見てたら、鎌倉キャスターがVSE乗ってる画が流れてた。
分が悪い
分が悪い……EXEのことだ。私は、EXEってヤツは展望席が無いばかりに必要以上に低く評価されていると思う。ロマンスカーという「商品」にはイメージが重要なのは確かで、VSEに乗ったことでその重要性を改めて実感した。しかしそれにしても、Web上で見かけるEXEに対しての評価は低い。いくら展望席がなくてブサイクで色が気に入らないからといって(笑)、インテリアが悪いとか座席が固いとか乗り心地が悪いとか言われるのは、頻繁に利用する立場からするとイマイチ理解ができないというか、言いがかりじゃないかとすら思う(他社の特急電車にわざわざ乗りに行くような人たちからするとそういう評価になるのかもしれないが、私にはわからない)。
好みの問題もあるだろう。しかし、リクライニングしないしわ、座席背面にテーブルが無い編成はあるわ(運用離脱したそうです)、17年経って内装のセンスは陳腐化するわ、バリアフリーには対応できないわ、車体がカクカク揺れるわで、私から見れば、リニューアルしたLSEのほうがよっぽどマシ。そしてEXEのほうが「倍はマシ」なのだ。唯一「夢がない」ことを除いては……。
皮肉な話だ。平日夜や土曜日の下りロマンスカーと言えば、1時間後の列車でも満席になっていて、駅に着いてから特急券を買おうとするようでは遅いというのが当たり前。そこにEXEが登場し、ロマンスカーの輸送力は格段にアップした。見た目には確かにガッカリしたが(笑)、キップは取りやすくなった。中身も、ボロが隠せなくなっていたNSEよりほとんどの面で良かった。唯一「夢がない」ことを除いては……。
ロマンスカーを日常的に利用する人にとっては、どうせキップの取れない前展望より輸送力アップが大事だった。そして、日常的に利用しない人にとっては、輸送力より「イメージ」が大事だった。小田急は前者の意見を取り入れてEXEを出した。そこに落とし穴があったというわけか。
もし小田急が本気でロマンスカーの商品力アップに取り組むというのならば、VSEの増備と同時にEXEの商品力アップを果たすべきだ。つまりEXEはリニューアルが必要だ。EXEの先頭車を展望車に改造するくらいの気合いがあってもいいだろう。とくに今回VSEに乗ったことで「こりゃもう、LSEも厳しいな」と思った。インテリアのクオリティに雲泥の差がある。それに対してEXEは、デビュー9年を経てもまだ現代のクオリティを有している。だからこそ今のうちに、EXEをリニューアルして展望車を付けてほしい。せめてRSEくらいの華が欲しい。
新型ロマンスカーVSEに初乗車
熱が冷めるまで乗らない」と言っていたにも関わらず、今日の夕方に町田から乗ってしまった(私、町田市民なもので)。新宿に用事があって、ふと気になってWebで空席検索したら後展望があるって言うんだもん、乗っちゃうよ。
初乗車の感想。まずホームに入ってきたときに思ったのが、外から見たときのインテリアの印象がすごく良いこと。通り沿いの素敵なカフェを見ているような印象なのだ。ホームに滑り込んでくる間、ちょっと見とれた。VSEの1・2号車乗車位置には「明らかに異質な集団」がいるので、私は離れた位置で待ち、列の後ろについて乗り込む。
中に入ると「ルーミー」のひと言。カメラを持った鉄ヲタが通路を塞いでいるのだけが残念。そして後展望に腰を下ろすと、ドーム型の天井による適度な包まれ感があり、それでいながら大きな窓からくる開放感もある。とにかく展望席の窓が大きい。Aピラー(と表現していいのだろうか)が「お前、バブル期のマツダ車か」というくらい太いのだが、中から外を見る限りは、とても視野が広い。後展望の通路側だったので、首をちょっとだけ傾ければ展望が楽しめる……と思っていたらシートサービスのアテンダントが来たのでコーヒーを注文。ほどなくして、素敵なグラスに注がれたコーヒーが届く。ワゴンサービスでその場でガチャガチャやるのよりスマートだが、注文が多いときはどうかな。
さて、乗り心地。シートの座り心地に関しては、30分弱の乗車では「フツー」としか言えない。ただ、私が後展望に座った限りでは足下が余裕の広さで、とにかくノビノビできるのは大柄な私にとって良かった。ひとつ気になったのは、ポイント通過時の横方向の揺れ方。一瞬「横方向に直線的な衝撃」が、パコーンッって感じでやってくる。HiSEやLSEでもその感じはあったと思うけど、やっぱり初物なせいか異質な感じがした。
具体的に「乗り心地がいいかどうか」と問われたら、特別なものがある感じはしなかったのだが、とにかく雰囲気がいい。真剣に作ったことが伝わってくる。良いサービスを提供したいという心意気を感じる。つまりVSEとは「ユーザエクスペリエンス」を追求したロマンスカーなのだ(と、えらそうに)。
そんなワケで、新宿到着時にリュックを背負って通路を塞いでいた鉄ヲタ(前出のと同一)にムッとしながらも、満足なうちにVSEの初乗車を終えた。
VSEの営業運転がスタート
asahi.com:小田急の新型ロマンスカー出発 特徴は展望席や車内販売 – 暮らし
アサヒコムでは、午前中のうちから記事が配信されていたようだ。ということで、VSEがついに営業運転を開始。さすがに、3連休中はほとんどの列車が満席となっている。私は連休明けの平日、仕事で都内に出るときにちょうどいい列車がありそうなら、町田から利用してみたいと思う。
あと、アサヒコムの記事中にある「また、25年ぶりに、ロマンスカーのシンボルになっていた「補助警報」と呼ばれるメロディーを復活させ、新宿駅や箱根湯本駅などを出発する時に鳴らす。」ってところだけど、これLSEなんかでも復活するのだろうか? もう撤去されてる?
(実は今のうちに、HiSEに乗っておきたい私)
いよいよ明日VSEがデビュー
新型ロマンスカー「VSE」が、いよいよ明日の土曜日にデビューする。「ロマンスカー」というブランドを強く意識し、その商品価値を徹底的に高めることに力点が置かれたVSE。明日はおそらく、かなりのファンが集まるだろう。くれぐれもフツーの人に迷惑のかからぬように。ところで、日本の鉄道に「前面展望」を持ち込んだのは、名鉄のパノラマカー。私は何度か名鉄に乗ったことがあるが、パノラマカーは見たことがあるだけ。そのパノラマカーも、普通車と連結されたり展望席のないものが出たりと、いろいろ様変わりしているようだ。
LSEはカッコイイ
今のロマンスカーの中で見た目的にいちばん均整が取れてるのは、やっぱりLSEだと思う。子供の頃に憧れたのは、当時最新だったLSE。デビューから25年が経って年齢的には中年の域だが、新しいカラーも馴染んだことだし、HiSEが先に引退する中でもしばらくは活躍してくれるだろう。写真は本日18時頃の新宿駅。ホームで一瞬足を止めただけでスナップしたので、ボケててすんません。
ロマンスカーVSE弁当
新型「小田急ロマンスカー・VSE」の3月19日デビューにあわせて
「ロマンスカーVSE弁当」を発売します ―お食事後の容器は、お持ち帰りになってから弁当箱としてご利用いただけます―
from 小田急電鉄ニュースリリース。予感はしたけど、やっぱり出たな弁当が(笑) ロマンスカーサブレもVSEバージョンになるのだろうか? 弁当の大きさがイマイチ想像つかないのだが、お子様を意識しているのならちんまりしているのかな。ちんまりしているほうが、お子様やご年配、女性に喜ばれるよね。
箱根登山グループが制服リニューアル
from 小田急電鉄ニュースリリース。「制帽は社章に替えてローマ字標記の刺繍にするなど、ソフトなイメージで」ってあるけど、登山電車の伝統を感じさせるほうが、いいんじゃないかなぁ。