(タイトルを入れるのを忘れとったが、例の危機感のさらなる続きだ)

以前、こんなエントリを書きました。

リンク: Macforest Weblog: 「仕事はほとんどWeb」時代における、ライターという仕事に対する危機感.

そして、その続き。

リンク: Macforest Weblog: 原稿がリリースされた瞬間「書き手」は「読み手」になる(のが俺の理想).

「危機感」と表現したのはつまり、どうすればターゲットにリーチするテキストが書けるかどうか、そのヒントはログの中にあるはずなんだけど、(多くの企業と仕事の前にNDAを結んでいますが、それでも)ログを見る機会が少ないということは、勘に頼って文章を書くことになってしまう……ということです。勘に頼らないようにするためには、クライアントがライターに対して「文中の小見出しにはこういうキーワードを入れて」とか「製品名はなるべく前のほうに出して(=そこからリンクで飛ばす)」とか、オーダーしてもらうのが手っ取り早いはずです。しかしそれが極端になると、クライアントの担当者が「自分で書いたほうが早い」みたいな話になるんじゃないかと(笑)

で、この後しばらく考えていたんです。私は、ログを見るべきか。自分の書いた原稿のコンバージョンを知るべきか。そういうことを知って「じゃぁ、こんなコンテンツを作ったらどうですか」と提案できるライターになるべきか、と。

でも今のところの考えはそうじゃなくて、「私がお手伝いさせていただいた記事が、実際どのように役立っているのか、ぜひ効果測定してみてください。それを踏まえて次回の発注のときに指示を出してもらえれば、もっと良いモノになりますよ!」というスタンスが、すごく現実的なような気がしています。個人のライターとしては、ね。これ以上のことをしようと思ったら、マーケティング会社とかの範疇だと思う。

そういう会社に入ればいいのか(ムリ)。

まぁこれは、ユーザー事例取材とか(何せ最近は事例屋さんなので)、そういうところに原稿を書くときの話です。ユーザー事例は企業の文化活動ではないので、やっぱり資料請求や商談や購入に結びつかないと意味ないわけで、そのためには何をしたら良いか、そして何を書いたら良いかってことですから。


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結局はトヨタが変えるのか

雑誌広告のデジタル送稿ワークフローを語るうえで必ず出てくるのが「JMPAカラー」というものです。JMPAカラーの運用が広まる大きなキッカケとなった出来事があります。それが雑誌広告における「トヨタショック」。

リンク: 実運用が始まったJMPAカラー.

トヨタ自動車は,2003年5月掲載分の新規原稿から,JMPAカラーワークフローに則ったデジタル校了のワークフローに切り換えている。これは日本におけるCMS定着に向けた大きなトリガーとなると思われる。

もうひとつ紹介しましょう。

リンク: アップル – Pro – Color – Report.

今から2年ほど前、トヨタ自動車が雑誌広告の電子入稿を宣言した、いわゆる「トヨタショック」。「トヨタという大企業が経費節減のために動いたことが、今大きな影響を及ぼしている。かつてDTPが出現した頃に匹敵するほどの、大きな変革期と言えるのではないか」と、森山氏は話しました。

トヨタショック、つまり、日本を代表する企業であり広告クライアントであるトヨタが、「もう広告はデジタルデータでしか出稿しません」と言い出したわけです。多くの出版社が「トヨタさんがそういってるので」という理由で、デジタルワークフローに対応せざるを得ない事態となったのです。

さてここで、やや強引に今週の週刊東洋経済を持ち出します。特集が「鉄道革命」なのです。

リンク: 週刊東洋経済-東洋経済新報社.

原油高、環境問題、渋滞といった難題解決のため、航空機や自動車から鉄道へシフト。今、世界で起きている“革命”を徹底取材した。

注目するべき記事はたくさんあるのですが、ここではやはり「トヨタ」を取り上げたいと思います。

トヨタ自動車は自動車メーカーでありながら、環境対策のためにJR貨物を利用した部品輸送を行っています。しかも、トヨタの要求を満たすためにコンテナの改良や膨大な実証検証を行ったと言います(P060〜)。さらに、ロシア向けの部品をシベリア鉄道で運ぶというトライアルも既に行われていて、年内には本格的に開始するというのです(P42〜)。

トヨタが変われば物流が変わる——もしかしたら、そんなことも有り得るかもしれません。


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皆さんは夕刊紙やスポーツ新聞を読んでいますか?

皆さんはスポーツ新聞や夕刊紙を読んでいますか?

例えば、朝通勤するときに駅売りのサンケイスポーツを買って電車の中で読み、昼休みに会社のデスクでお弁当を食べながら続きを読んだりしますか。

帰りは帰りで、やはり駅売りの夕刊紙「日刊ゲンダイ」を買って、この国の政治についてとか芸能人のオモテとウラについてとか、読んだりしますか?

「読まない」と答える人が多いんじゃないかと思います。「恥ずかしくて人前では広げられない」と思う人もいるでしょう。「デタラメばかりで信用ならない」と思っている人もいるかもしれません。

私自身は、何年かに1回スポーツ新聞を買います。例えば星野監督のもとで阪神が優勝したときとか、バレンタイン率いるロッテが優勝したときとか、せいぜいそれくらいなのですが。「記念に」と思って買って、しかしロクなことが書いてないのでやっぱり後悔する——それが私にとっての「スポーツ新聞」です。

でもみんな、結構スポーツ新聞や夕刊紙を読んでますよね。

インターネットの普及は、それまでスケベオヤジのためのメディアであったスポーツ新聞や夕刊紙を表舞台に引きずり出しました。そして、そもそもの発行エリアを飛び越えるどころか、それまでスポーツ新聞や夕刊紙など触ったことも無いような人たちまで、スポーツ新聞の記事を読むようになったのです。もっとも、1円たりとも払ってませんが。

Yahoo!のトップページから気になるトピックスをクリックしているうちにサンスポの記事に行き着いていることは珍しくありません。

mixiニュースの「注目のピックアップ」を見れば、こんな感じです。15日1:19AM。

・女性監禁、山林でブーツ発見→毎日新聞
・派遣社員、時給の高い職種は→ゲンダイネット
・秋葉原に男性メイドのカフェ→ロイター
・桜花賞700万馬券 芸人が的中→日刊スポーツ
・若者にテルマー現象 人気歌姫→夕刊フジ
・マンガ全巻「大人買い」1位は→RBB TODAY
・坂下千里子が妊娠3か月を発表→日刊スポーツ

ちなみに、

・女性監禁、山林でブーツ発見→「このニュースに関する日記一覧へ(165)」
・若者にテルマー現象 人気歌姫→「このニュースに関する日記一覧へ(236)」

テルマーのほうが関心事のようです。

「金払ってまで読むメディアじゃないが、タダならついうっかり読んで、ストレス発散のネタに使っちゃう」ってところでしょうか。


2008年04月25日発売原幹恵 君がいた夏

one of them

「one of them」には、「〜の中のひとつ」と「その他大勢」という意味があるけど、だいたいにおいては前者の意味で使われているのではないでしょうか。2004年2月に行われた『PAGE2004』(印刷関連、とくにプリプレス機材やソリューションのセミナー&見本市)のJPC共催セミナーにおいて、その世界では有名なマスター郡司氏が「only oneよりone of them」と話していたのが印象に残っています。そのときのセミナーレポートをJPCのために書いたはずなんだけど、もう見当たらない。しかたがないので私のテープ起こしから一部を紹介します。

印刷などは、唯一無二からワンオブゼムになってしまったと思います。オンリーワンでいばるより、ワンオブゼムを認めてその中でビジネスをしたほうが幸せです。あと10年で定年の人は、10年安泰ですよ。オンリーワンだと、最後ヤバイですよ。あと3年で会社がつぶれたらヤバイでしょ。老後を幸せに過ごすためには、ワンオブゼムを粛々と受け止めてビジネスをしていくことを考えたいです。

さすがマスター郡司、ですね。氏は、JAGATのWebサイトでもこう言っています。

リンク: プロファイル乱用は事故の元.

RGBワークフローとはRGBデータを基本として、その基本のデータになるべく忠実に再現しようとする極めて単純なフローです。かつてはこの中心データにCMYKが君臨していた(CMYKフロー)のですが、印刷はOnly One MediaからOne of themにシフトしているのです(かといってまだまだ特等席にいることは忘れないでください)。themのメディアはWebだったり、ビデオだったり、DVDだったり、インクジェットだったりと、元RGBデータに対して忠実に再現しようとするメディアはたくさんありますが、印刷もthemの一つだと割り切って考えてください。

最初に紹介したほうは、もう4年前の話です。

雑誌とか新聞とかっていう単位で見ていくとだいぶしょっぱい話が多い昨今ですが、チラシ、駅貼りポスター、DM、パンフレットなどなど——紙メディア全体で考えていくと、まだまだ大きな力を持っています。もちろん、数は減っていくでしょう。だからこそ、確かな効果が求められる。そして安定した品質が求められる(そう言われて早ン年という感じではありますが)。おかしな言い方かもしれませんが「確固たるone of them」、つまり大勢の中の一つだがちゃんと存在感は示しておく。そういうことが求められているのだと思います。

でもこれって、紙メディアに限った話ではありませんよね。意外と受注側のほうが、こういうことを忘れがちです。


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「印刷メディアは死んだ」とか「クチコミマーケティングなんてダメ」とか「デジカメは銀塩に勝てない」とか言う人の共通点

4点挙げます。

(1) まず、とにかくダメ出しがしたい。
(2) ダメなところばかり着目して声高に叫ぶ
(3) ダメ出しをすることで自分のポジションを維持したい。
(4) 自分にはダメ出しをしない。ときどきダメ出ししたポーズをして「自分に厳しい」と偽る。

個人的には(3)がいちばんよろしくなくて、それは高校生くらいまでに済ませておくべきことだと思います。

「○○はダメです。ダメと言える僕、賢い♪」

そんなの、もうやめましょう。
愛をもって全体最適化に励みましょうよ。
ダメ出しなんて2歳でもできるんだから。

※あまり真に受けないでください


岡田真由香/アイドルワン 岡田真由香「ボインイズム」

ボツになりました

ぼにゃらら社に対してチョメチョメに関する書籍の提案をしていたのですが、残念ながらボツになりました。見込める部数と値付けの問題が大きかったようです。要するにマーケットが小さい分野だと判断されたのです。

こういう↓売れる企画が出せないとダメですね、やっぱり。
リンク: ある編集者の気になるノート : 最近の出版界で流行している7つのキーワードで、「最強のタイトル」をつくってみた。 第2章.

–以下、内容と無関係w–


実践!おひとりさま道


「おひとりさま」のお金の本

原稿がリリースされた瞬間「書き手」は「読み手」になる(のが俺の理想)

先日、こんなことを書きました。

リンク: Macforest Weblog: 「仕事はほとんどWeb」時代における、ライターという仕事に対する危機感.

せいぜい私は、自分の手がけた仕事に対して読者の方がどのような反応を示しているのか、テクノラティをはじめとするブログ検索や、はてブなどを通じて知ることくらいしかできません。私は今この点について、とても危機感を抱いています。

「危機感」と表現したのはつまり、どうすればターゲットにリーチするテキストが書けるかどうか、そのヒントはログの中にあるはずなんだけど、(多くの企業と仕事の前にNDAを結んでいますが、それでも)ログを見る機会が少ないということは、勘に頼って文章を書くことになってしまう……ということです。勘に頼らないようにするためには、クライアントがライターに対して「文中の小見出しにはこういうキーワードを入れて」とか「製品名はなるべく前のほうに出して(=そこからリンクで飛ばす)」とか、オーダーしてもらうのが手っ取り早いはずです。しかしそれが極端になると、クライアントの担当者が「自分で書いたほうが早い」みたいな話になるんじゃないかと(笑)

とりあえず前にも書いたように、自分が書いた記事に関してはブログ検索で検索し、どんな感じの人が記事のどんな部分にヒットしてるのかを眺めたりはしています。tumblrで誰がどの部分を引用してるかとか、結構参考になります。

はてブの場合も、ブックマークされた数よりもコメント、そしてはてなユーザーの日記を気にします。disられるときもありますが、それらは往々にして「記事が想定したターゲットに伝わっている」「想定していないターゲットから見るとご不満」ということだったりするので、ひとつひとつ、心の中で小さく頷きながら見ています。

例:自転車関係のコレ
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20071107/1004279/

賛否に関わらず、リアクションがログとして残ることが書き手としてどんなにありがたいことか。原稿が私の手を離れ公開されると、さまざまなリアクションが発生します。その瞬間、私は「書き手」から「読み手」に変わるのです(リアクションする側が書き手になる)。そしてリアクションを読みあさり経験値を向上させた私が、再び書き手となり——せっかくWebでやってるんだから、そうやって回っていきたいわけなんです。

もちろん、それができるのも読んでくれる人がいてこそ!

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「仕事はほとんどWeb」時代における、ライターという仕事に対する危機感

仕事で文章を書くようになってから10年が過ぎています。いつのまにか、インタビューやユーザー事例ばかりという感じですが、地味に自転車関係の媒体の仕事もしています(カタログ本が多く、極めて作業労働的ですけど)。

ライターを取り巻く環境というか、求められる能力も変わってきました。取材ができる、文章が書ける納期は守るっていうのはライターの基本的な要件ですが、これ自体はなんら特別なことではありません。人から話を聞き出せず、文章が書けず、納期が守れない……では、ライターに限らずたいていの仕事ができないと思います。逆に言えば、まともな会社でまともなオフィスワークができていれば、ライターの素質はあるのです(“まとも”のしきい値には人ぞれぞれ考え方がありますが)。

一方では、こうもWeb上の仕事が増えてくると、ただ文章が書けるだけでは務まらなくなってきているようにも感じます。どんな構成にすればブログで取り上げてもらえたりReblogされるのか、どういったキーワードをどんな位置で使うのが効果的なのかといったことを常に意識するようになりました。

しかし、個人のライターでは「意識する」にも限度がある。例えば、どこかの企業のお客様事例を私が取材・執筆し、それがWebに掲載されたとしても、アクセスログのレポートなどなかなか見せてもらえないですから(個人のライターに気安く見せるものでもありません)。せいぜい私は、自分の手がけた仕事に対して読者の方がどのような反応を示しているのか、テクノラティをはじめとするブログ検索や、はてブなどを通じて知ることくらいしかできません。私は今この点について、とても危機感を抱いています。


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アイディアの出し方

はるか以前に以下のようなネタがあったらしく、

リンク: 29man(ニクマン): 29man loves アイディアマン コンテスト開催!.

今頃になって、こんなのや、

リンク: 29man loves アイディアマン コンテストに投稿。:[mi]みたいもん! .

こんなのを、

リンク: 29man(ニクマン): 29man loves アイディアマン コンテスト開催!.

読みました。

アイディアって何でしょうね。「ひらめくこと」に関しては、私はとくにコツを持ち合わせていません。「ひらめいたこと」は、ケータイで1行メールを書いて自分に送ったり、Macの前にいればスティッキーズに入力します。断片的なメモは、とりあえずスティッキーズ上にまとめられています。スティッキーズのウインドウを折り畳むと、頭の行だけが表示されますよね。それで、画面の片隅にいつもチラチラしてるくらいが、気になりすぎることもなく、忘れることもなく私は好きです。

具体的な何かに落とし込まなくちゃいけないケース、私の仕事だとWebサイトや雑誌のある企画の構成案だったりするわけですが、そういうのを考える時は、とにかくアウトプットするしかないと思います。ミーティングがあるなら、ミーティングでどんどんしゃべり、その場で落書き程度のラフもどんどん書く。明日の朝までに構成案を作らなくちゃいけないなら、そりゃもう「作る」しかありません。そこで大事なのは、止まらないこと。16ページの特集の構成案を作るなら、16ページを埋めるつもりでとにかく「見出し」を書き出して、紙にラフを作ってみる。手を動かしてアウトプットしないことには、私は次のアイディアも出てこないのです。

結局、ひらめきをメモするのも、ミーティングでしゃべるのも、企画書を作るのもアウトプットですよね。「アウトプットする気でアウトプットする」ことを繰り返すしかないんだと思います。


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