つくばエクスプレス乗った

開業2日目と3日目に、つくばエクスプレス(TX)に乗った。かつて仕事で週に何度も通った秋葉原が、かなり変わっていることに驚く。ヨドバシカメラができれば、もっと変質するのだろうか。

さて肝心のTX、乗ったのは秋葉原〜北千住だけなのだが、運賃が高いだけあって?スピードが速い。日比谷線とは雲泥の差と言いたくなるほどだし、常磐線の電車と比べても明らかに速い。そして静かで、揺れない。今の時代に、他の路線と乗り入れをしない新線をイチから作るとこうなるのか〜っと、短い時間ながら感心してしまった。

でもやっぱり、つくばまで行くとなると(いくら1時間切っているとはいえ)座席指定の特急とかあったほうがいいんじゃないかな。イメージリーダーにもなるしね。

S-56 つくばエクスプレス
S-56 つくばエクスプレス

伊豆急を走る東急の中古電車

先月自転車のレースを見るために修善寺に行き、伊豆箱根鉄道に乗ったことを書いた。日曜朝の修善寺駅に降り立って思ったことは「観光客が意外と少ないのね」ということ。帰り道、三島駅の新幹線ホームには観光客の姿もあったが、「もうちょっと人数がいてもいいんじゃないの?」という感じ。また、有名観光地であるはずの熱海駅も、思ったほどの人がいない。そういえば昨年伊豆に行ったときも、同じようなことを思ったような気がする。車が減ったという話はあまり聞かないが、ドライブとして「ピュッと来てピュッと帰る」人が、伊豆のように東京から近い観光地には多いのかもしれない。

伊豆と言えば伊豆急だが、バブル崩壊以降は苦しんでいる。観光客が減る、資産価値が下がる、鉄道利用者が減るなど相当なパンチを喰らったようで、大リストラの末にようやく利益を出しているような状況だ(利益が出ているだけマシだろう)。そんな伊豆急に、なんと元・東急電鉄の電車が導入されていることを、先日ふとしたことから知って驚いた。通勤電車のロングシートを一部ボックスシートにしたりトイレを付けたりと、涙ぐましい改造を施して投入したようだ。伊豆急には「リゾート21」という小田急ロマンスカーに匹敵するほどの観光列車があるし、JRの「スーパービュー踊り子」だって走っている。その一方で(いくら東急グループとはいえ)東急の中古電車が走っているというのも、厳し現状をよく現しているような気がする。

東急の電車はボロを感じさせないのが、せめてもの救いか。車体もステンレスだし、海沿いで塩害の厳しい地域では重宝するのだろう。

リンク: 交友社 伊豆急8000系の紹介記事

伊豆急100系快速「伊豆急Thanks days号」7両セット(マイクロエース)
伊豆急100系快速「伊豆急Thanks days号」7両セット(マイクロエース)

伊豆急200系 8両セット(マイクロエース製Nゲージ鉄道模型)
伊豆急200系 8両セット(マイクロエース製Nゲージ鉄道模型)

新幹線三昧

連休序盤は、3日連続で新幹線に乗った。

4/29には、群馬サイクルスポーツセンターというところで行われた自転車のレースを見に行くために、大宮〜上毛高原を往復。行きは新しい方の2階建て「MAXとき」の1階席。はじめての「MAX」だったので少し期待していたのだが、さすがに1階席では何も見えず、退屈。開き直って、乗る前に買っておいたコーヒーを飲みながら、「トランヴェール」や持ち込んだ雑誌を読んで過ごした。帰りは、古い方の「MAXとき」。今度は2階席に乗る。こちらはさすがに眺めがよい。強い風の影響か、高崎の手前で畑作地帯が広がっているあたりが土煙に霞んでいたのがよく見えた。黄砂とのダブルパンチか。

4/30〜5/1は愛知万博へ。行きも帰りも700系「のぞみ」。2階建てMAXと700系を比べると、若干700系の方が座席間隔が広いような気がする。最近は「東海道・山陽新幹線=のぞみ=700系」という感じなので、今さら目新しさはないのだけれど、MAXと続けて乗ると違いがわかって面白い。

ところで、今まで乗った新幹線の中でいちばんバリューを感じたのは、2階建て100系の1階普通席。たしかJR西の車輛で、すでに引退しているのだが、2列+2列という座席配置で、グリーン車のようなゆったりした気分になれた。そのときは夜だったから、景色が見えないのは気にならなかったんだな。

プラレール S-10「E4系 新幹線Max」

プラレール S-10「E4系 新幹線Max」

鉄だとか、アルミやステンレスがとか言うけれど

今回のJR福知山線(宝塚線)尼崎事故、そしてまだ記憶に新しい日比谷線中目黒事故。共通しているのは「車輌の軽量化がダメージの拡大につながった可能性がある」と論じられていることだ。確かにその可能性はある。ただ、念のために言っておくと「軽い=ヤワ」ではない。また「頑丈=安全」でもない。

トラックのような重くて頑丈なフレームを持つタイプのSUV車は、衝突を起こすと大きな衝撃が加わり、車内の乗員が受けるダメージは普通乗用車より大きいという話を聞いたことがある人は、少なくないはずだ。一見軽くてヤワに思えても、衝撃をしっかりと受け止めることができれば、乗員は守られる。

また、私は自転車に乗るのだが、軽量アルミやカーボンのフレームだからと言って必ずしも「剛性がない」ということはない。しかし、カーボンフレームは「剛性はあっても大きな衝撃には弱い」というように、素材やら加工やらによって、いろいろな特性がある。鉄道車輌に関しても、「鉄だから」とか「アルミやステンレスだから」といった安易な議論を素人が交わしたところで、ムダな気がする。

利用者の立場とすれば「とにかく人が死なないモノと仕組みを作ってくれ」としか言いようがない。当たり前だが、まず脱線しないことが前提で、万が一脱線した場合、対向列車と衝突しない仕組みが必要だろう。