先月自転車のレースを見るために修善寺に行き、伊豆箱根鉄道に乗ったことを書いた。日曜朝の修善寺駅に降り立って思ったことは「観光客が意外と少ないのね」ということ。帰り道、三島駅の新幹線ホームには観光客の姿もあったが、「もうちょっと人数がいてもいいんじゃないの?」という感じ。また、有名観光地であるはずの熱海駅も、思ったほどの人がいない。そういえば昨年伊豆に行ったときも、同じようなことを思ったような気がする。車が減ったという話はあまり聞かないが、ドライブとして「ピュッと来てピュッと帰る」人が、伊豆のように東京から近い観光地には多いのかもしれない。
伊豆と言えば伊豆急だが、バブル崩壊以降は苦しんでいる。観光客が減る、資産価値が下がる、鉄道利用者が減るなど相当なパンチを喰らったようで、大リストラの末にようやく利益を出しているような状況だ(利益が出ているだけマシだろう)。そんな伊豆急に、なんと元・東急電鉄の電車が導入されていることを、先日ふとしたことから知って驚いた。通勤電車のロングシートを一部ボックスシートにしたりトイレを付けたりと、涙ぐましい改造を施して投入したようだ。伊豆急には「リゾート21」という小田急ロマンスカーに匹敵するほどの観光列車があるし、JRの「スーパービュー踊り子」だって走っている。その一方で(いくら東急グループとはいえ)東急の中古電車が走っているというのも、厳し現状をよく現しているような気がする。
東急の電車はボロを感じさせないのが、せめてもの救いか。車体もステンレスだし、海沿いで塩害の厳しい地域では重宝するのだろう。
リンク: 交友社 伊豆急8000系の紹介記事
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