自転車の全日本選手権に行かなかった話

自転車の全日本選手権というのがあった。私もCyclingEXとして乗り込んで、できればTwitterやらYouTubeやらFlickrやらを駆使して現地からレポを送りたかったが、できなかった。残念ながら本業の依頼原稿のほうでバックオーダー抱えていて、しかもふだんは執筆スピードに関しては自信を持っている私にしては珍しく、大スランプでまったく進まなくなってしまったのだ。

以前「ロードバイクレースだより」という名のブログを書いていた頃(その残骸をCyclingEXに活かしたのだが)、宇都宮のジャパンカップの戦況をケータイからアップするというのをやったら、後からログを見たら意外なほどアクセスがあったし、やってる本人が楽しかった。だから今回の全日本もやりたかったんだけど、依頼原稿を放り出す勇気がなかった。

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自転車媒体の広告効果

ODBOXアネックスのブログにこんなことが書いてありました。

リンク: OD BOX ANNEX店 スタッフブログ : SPEEDPLAYが注目されてますが、、、.

さて、SPEEDPLAYが先月あたりから雑誌で広告されてますね。なので、お店にも「どうなんですか?」という声がたくさん。

ユーキャンにも。

リンク: ユーキャン八王子店ブログ: SPEEDPLAY 入荷してます.

最近、お問い合わせが多いのでご紹介いたします

こういうのを見ると「ああ、まだ雑誌広告って威力があるんだなぁ」と思います。

僕なんかもう素直じゃないので、自転車媒体の広告手法にはうんざりで、引き算して受け取ってしまいます(JPスポーツさんごめんなさい)。ま、カンパのプロフィットペダルしか使ったことがない(!)私が言うことではありませんね。でも、プロフィットで何も困ってないから変える必要が見いだせないんですよ。ヒザが痛くなったこととかほとんどないし。

ブリヂストンサイクルによるサイクルライフ提案サイト「X2 TOKYO」オープン

4月10日、X2 TOKYOという自転車サイトがオープンしています。いわゆる「ライフスタイル系」のサイト。

リンク:X2 TOKYO

サイトを見ただけでは、どこがやっているのかわからない。ただ、ブリヂストンサイクルのWebサイトに「ブリヂストンサイクルが公式スポンサーとして支援する「X2 TOKYO」プロジェクトが本格的にスタートしました。」と書いてること、一部の雑誌サイトやショップ等でもチラホラと名前が出ていたことはわかっていた。

Whoisで調べてみると、ブリヂストンサイクルがサポートしているというか、ドメインはブリヂストンサイクルが取得されたようです。

ということで、この記事の見出しは「ブリヂストンサイクルによる〜」としておきました。

ショップにはフリーペーパーも配っているようですね。まだ見ていませんが。

で、Web版X2 TOKYOはブログメディア+Google Maps APIで何かやるようですが、各記事の左カラムにはライフスタイル系の自転車雑誌のロゴも並んでいます。どういう関わりなんでしょう。コンテンツを提供するのかな。導線をお互いに貼るのかな?

個人的には「どこの誰がやっているのか一目瞭然ではないWebサイト」というのは嫌いですが、このX2 TOKYOがどのように進化していくのかは楽しみにしています。

自転車メーカーも、ついにこういうことをやり始めましたね。なんかでも、紙媒体をそこに関わらせるメリットが全然わからない(笑)あと、自転車に興味を持ちはじめている(=マニアではない)層へのアプローチはどうするのかな。そのへんを観察していきたいと思います。

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自転車雑誌は飽和状態だと思う

自転車雑誌、ムックが多すぎる。

一部自分でも編集・執筆をしているが、成果物を見に書店に行くと、そう思う。

余っとる。

自転車市場は伸びている。趣味が自転車っていうとマニアっぽい感じがあったのも昔の話で、趣味と健康と実用を兼ねてスポーツサイクルを楽しむ人は本当に増えた。スポーツサイクルをちゃんとやってるショップは、どこもそれを実感している。

その流れに合わせて、既存の自転車雑誌が部数を伸ばしただけではなく、今まで自転車を趣味としていなかった人、競技なんかよりもライフスタイルを重視する人を対象とする雑誌やムックもたくさん出た。そして売れた。

しかしこれからも売れるとは限らない。

実際、自転車はこの経済状況下でも売れていると感じるが、書店の棚は飽和状態だ。

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DTPWORLD休刊

僅かな在籍期間でしたが、私を育ててくれた媒体です。退社後も、かなりお世話になりました。

仕方がないこととはいえ、残念。

リンク: DTPWORLD休刊のお知らせ|ワークスコーポレーション.

1996年の創刊より、読者の皆様に親しまれておりました『DTPWORLD』ですが、 誠に勝手ながら、2009年4月13日発売131号(2009年5月号)をもちまして、 休刊することとなりました。
創刊から13年間、読者の皆様に支えていただき心より御礼申し上げます。


フォントスタイルブック(2008)

記事広告の値段

月曜、ある人とWebメディアにおける記事広告の値段についてちょっと話した。

1ページ1,500文字くらい、写真4〜5点くらいで、全5ページ。記事は編集部で企画・制作……そんな感じの記事広告をやるとすると、クライアントにはどれくらいの請求になるのか。もちろん、どんなジャンルの媒体か、どんな人たちにリーチできるのか、そしてどれくらいのユーザーを抱えている媒体かによっても異なるが「果たしていくらくらいだろうか」と。

IT系中心の総合情報サイトの広告資料を見ると、だいたい大雑把に見て制作費込みで、200万〜240万円くらいの料金設定になっているようだ。実際はディスカウントされているだろうが、目安にはなる。ではどんなWebメディアでも、1ページ1,500文字くらい、写真4〜5点くらいで、全5ページの記事広告に対して240万円という料金が設定できるのか——そんなわけがないことは、オトナなら誰でもわかるだろう。

Web上で広告料金をオープンにしている会社は結構多いので、それを読ませてもらうと参考になる。サイト全体の月間PVが1,500万超であったりとか、ひとつの記事広告に対する導線(バナー、テキストリンク等)の合計インプレッション(想定)が4週間で1,000万impとか、そういう数字が出てくる。その規模で、200万とか240万とか。

でも実際にはいろんな広告商品があって「ある特定の連載記事だけスポンサードして、各回のページ下部にバナー広告&商品紹介を入れて、1ヶ月に記事4〜5本で50万円!(もっと安い金額を聞いたこともある)」みたいな売り方も、現実には行われている。雑誌で例えると、ミニ特集の扉対向に純広入れてもらう感じ。広告主が記事に干渉できるわけではないが、自社のプロモーションに繋がる記事であれば、そしてコスト的に見合うと判断できれば、出稿する価値があるだろう。

弱小メディアは、いくらニッチとか、特定分野にリーチできるとか言っても、こういった現実を無視することはできないよね……とか。

インプレッションが大手の1/1000だったら、記事広告の値段は2,400円!? (笑)……とかいうのは冗談で、制作費込みでせいぜい30万〜50万!? とか。

そんな話をしてたわけだけど、しょせん僕らは媒体社といっしょに打ち合わせに同席して「えー、そんな値段で売って、原稿料○円なんだ〜」とか、心の中でつぶやくくらいしかできません。いや、本当に、たまーに、ライターとかも同席してる場で見積披露したり、見積金額入りの企画書をライターに送ってしまう営業って、いるのですよ(笑)

PPP!

私、いちおう、職業ライターのつもりでおります。


もちろん、ブログは個人的に、仕事という意識はゼロでやっているわけですけど。


で。


先日。


なんか、パイパーポストをやっているらしい会社から「スカウト」されちゃいました!


いわゆるブログポータルみたいなところに登録すると、お金がもらえるみたいです。登録だけでお金がもらえるとは思えないので、何か書かなきゃいけないんだろうな、きっと。


なんて返事したらいいのか、悩むなー。





タミヤワイルドミニ4駆ランチボックスJr.TAMIYA、田宮模型、ミニ四駆【お買い物マラソン1217】…


ライブ VS. レポート

私が大阪への日帰り出張から帰ってくる頃、こんなイベントがあったのでした。

リンク: 夜のプロトコル01無事開催とブログでのイベントレポートの課題:[mi]みたいもん! .

夜のプロトコル01「コンテンツ・メディア業界の1998年問題」が無事に開催されました。参加していただいたみなさん雨がかなり激しい中、ホントにありがとうございました。

私が紙媒体の編集者として働きはじめたのが1996年の暮れで、しかし気がつくと仕事の多くがWeb媒体になってる私としては、ぜひ行きたかったのですが、残念ながら出張とかぶったのでした。

さて、首謀者がこんなことを書いています。

なお、今回有料イベントということで、「スライドの写真を全部撮影して、出演者の言うことを詳細まで全部レポート」するような記事をブログにアップするのは自重してくださいとお願いしました。

なるほどね。私は結構セミナーレポートを仕事として、しかもセミナー主催者側の立場で書くことが多いのですが、「果たしてどこまで書くべきか」は、ときどき悩みます。主催者的には結構「なるべく詳しく書いてください」ってことが多い。だけど「それって実際に参加した人からみたら、どうなの」と思うことも多々あって(とくに有料の場合)。

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新聞はもはや、ちょっとした話題ですら事実にはリーチしてくれない

『MSN産経』等に、ちょっと気になる記事を見つけました。

リンク: 「和歌山県橋本市で展示の機関車、半世紀前の事故に関与 発見した男性が犠牲者追悼へ」事件です‐事故ニュース:イザ!.

リンク: 和歌山県橋本市で展示の機関車、半世紀前の大事故に関与 発見の男性が犠牲者追悼へ (1/2ページ) – MSN産経ニュース.

和歌山県橋本市の橋本運動公園に展示されている蒸気機関車「C57110号」が、半世紀前に三重県内の旧国鉄参宮線(現JR紀勢線)で発生した脱線転覆事故にかかわっていたことを同市内に住む社会保険労務士、森本宏さん(73)が突き止めた。修学旅行中の埼玉県の高校生ら42人が死亡する大惨事だっただけに、森本さんは「意外な過去があることに驚いた」と話し、事故が起きた10月15日の前日、機関車に花を飾って高校生らの追悼を行うという。

この記事では、社会保険労務士のおじさんが、保存されている蒸気機関車に隠された意外な事実を「発見」したことになっています。

しかし、六軒事故とは日本の鉄道史に残る大事故です。明治大正や戦中戦後の混乱期ならまだしも、昭和31年の大事故で、裁判もきちんと行われた六軒事故において、その当該機関車の情報が秘密や謎であるわけがありません。

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