先日、ビジネス向けのふりをしたサンスポ「FujiSankei Business i.」の、以下の記事が話題となりました。
リンク: FujiSankei Business i. 総合/【クローズアップ】どうなる スマートフォン戦線異常あり.
日本では100万台売れる-との予測もあったアイフォーンに、もはや当初の勢いはない。アップルとソフトバンクは販売実績を極秘にしているが、通信業界に詳しいUBS証券の乾牧夫シニアアナリストは「20万台前後で止まっている感がある」と推測。年内販売は控えめに35万台程度と見積もっていたが、それにも及ばない情勢という。
私がこの読んだとき最初に思ったのが「で、誰が100万台とか35万台とか売れると言ってるの?」ということ。で、答えは上記の記事で出ている乾牧夫さんという方、ご自身のようです。
リンク: iPhoneは売れているのか売れていないのか | iPhone 研究室 : aerial nekton.
で、激しく気になったんですけど、誰が iPhone は日本で年内に100万台も売れると予想してましたっけ?具体的な数字としてあげられていたのは、ソフトバンクが7月〜9月の販売分として40万台の iPhone を確保したということだけだったはずです。
そんなときには検索です。そして検索結果を見たら大爆笑!
本人ぢゃねーか!!
前は100万台という予想数字を出しておいて、今は控えめに35万台と見積もっていたと、言ってることを完全にひっくり返してます。しかも、docomoの契約総数(1台のケータイに番号が二つの2in1は2契約とカウントして)が5,000万台であって、iモード付き携帯の今年の販売数ではないので、今年末までの販売予想台数とする iPhone の100万台との比較は意味不明です。スゴい人なんですね、UBS証券 株式調査部 マネージング ディレクター,UBSインベストメント・リサーチ 乾 牧夫 シニア アナリストさんって。
笑える。
ただ、各メディアが乾牧夫さんのコメントを正しく解釈して記事にしているのかも、ちょっと心配です。
だって乾牧夫さん、こっちの記事では「100万台も売れない」って言ってるんです。しかも7月に。
リンク: NIKKEI NET マネー&マーケット:特集-(マネーインタビュー) .
このようにハードルが高いので、100万台も売れないのではないでしょうか。それでも携帯電話としては大ヒットですが、ソフトバンクの業績に与える影響はそれほど大きくないとみています。ただ、アップルと手を組んだことによる絶大な広告宣伝効果は得られました。孫正義社長は世界でいち早くiPhoneの新モデルを出すという宣伝効果を狙うために、日本向けのカスタマイズもしないでいち早く発売を決めたのではないでしょうか。
おそらく「大爆発して100万台って可能性もあるだろうけど、でもいいとこ35万台……」という感じのトークだったのではないかと想像します。あくまでも、想像ですが。結構、テキトーに解釈して記事にする記者は多いですからね。ニュースサイトの場合、取材相手に確認しないことも多いし(まぁ原稿の確認は善し悪しありますんで)。
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