つながってきた?

先週ジャパンカップを見てきて思ったのは「もしかして、ようやくつながってきた?」ということです。

リンク: Macforest Weblog: ジャパンカップ見てきました.

何がつながってきたのかというと、自転車趣味の「裾野」と「競技」のふたつです。

もっとも、ジャパンカップは2回しか見たことがありませんが、それにしたって前回見た2005年(このときもクネゴが買った)とは比較にならない人出なのです。客層も、マニアっぽい人たちだけでなく、家族連れなどもかなりいらっしゃいました。TOJは東京で3回見てますが、やはり年を経るごとに観客が増えているように感じます。

レース好きやレースの現場にいる方々は、あまりレースの情報を掲載しない今の自転車雑誌を、苦々しい気持ちで見ていたと思います。バカのひとつ覚えのように「自転車通勤」。競技性のあるものと言えば、ヒルクライムばかり。ウンザリする気持ちもわかります。

しかし一方で「レースなんて興味がない」という人の数は多く、しかも自転車雑誌を情報源としている人たちの多数派を占めていたわけです。しかも、せっかく自転車に乗る人が増えて裾野が広がりつつある時期。そこに対して商売を手厚くするのは、しかたのないことだったと思います。出版社も、商売ですから。

私もある時期は、自転車通勤がどうとかクロスバイクがどうとか、そういうことを雑誌に書いていた時期がありました。ビギナー向け、弱い人向けの(つまり自分ですが)乗鞍攻略記事なんかもやりました。

一方で、強く思っていたこともあります。

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自転車通勤をきっかけに自転車にハマり、クロスバイクからロードバイクに発展する。
最初はロードバイクで近所のサイクリングロードを流す程度だったのが、いつしかヒルクライムやロングライドにチャレンジする。
さらには、マスドロードのレースにもチャレンジする。
気がつくと、スカパーを契約してサイクルロードレースを見ている。
そして、ジャパンカップやTOJを生で観戦する。
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そういった流れは、絶対に存在するのです。一見すると最初と最後の間には断絶があるように見え、事実ある程度溝があるのですが、でもつながる人もいる。

裾野が広がれば広がるほど「つながる」人が増えていきます。だからプロショップだって、一生懸命クロスバイク売るわけです。

裾野の部分、入口の部分を大事にすることは、理にかなっています。Appleが教育市場を手厚くするのも、同じ理由です。


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