東武鉄道が回生電力貯蔵装置なるものを導入したそうです。
東武鉄道、リチウムイオン電池活用の電力貯蔵装置を導入 | レスポンス (ビジネス、企業動向のニュース)
東武鉄道は8月8日、東上線(池袋~寄居間)の上福岡き電区分所に回生電力貯蔵装置を導入し供用を開始。電車のブレーキ時に発生する回生電力を同所に一時貯蔵(充電)し、その電力を再び電車の加速時に使用(放電)するというもので、同社線内では初の試みとなる。
同装置は、電車がブレーキをかけた際に発生する回生エネルギーを、上福岡駅構内に設置したリチウムイオン電池(容量1800kW)に充電。貯蔵した電力を電車の加速時に必要となるエネルギーとして供給するというもの。製造元は、制御部が東洋電機、電池部がGSユアサ。
東武鉄道のリリースはこちら(PDF)
経済産業省資源エネルギー庁の補助により各社で検討・導入が進みつつあるようです。
鉄道各社、回生電力の利用を推進 東武鉄道、メトロなど | ニュース | 環境ビジネスオンライン
鉄道各社に、省エネ推進策として、電車がブレーキを使用したときに発生する回生電力を有効利用する取り組みが広がっている。東京メトロは、三菱電機と協力し、回生電力を駅で利用する「駅舎補助電源装置」の実証実験を開始する。また、東武鉄道は、東武東上線の上福岡駅構内にある、上福岡き電区分所(電圧降下の軽減を図るための施設)に電車の回生電力を活用する「回生電力貯蔵装置」を同社線内で初めて導入し、供用を開始した。
電車はモーターで加速します。減速するときは? 多くの電車はモーターの回転抵抗を使って速度を落とします。モーターは電気を流せば回転しますが、逆に(電気を流さず)モーター側を回せば発電します。小学校の理科の実験でやったことのある人もいるでしょう。もちろん電車も、モーターに流す電気を切ってしまえば、モーターは発電機となります。発電するときには抵抗が生じます。だから速度も落ちます。これが「発電制動」。
しかし、電車が減速時に発電した、その電気エネルギーはどうするか。昔は何にも使えていませんでした。抵抗器で熱エネルギーに変換されて、捨てられるだけ。それはあまりにもったいないので、架線に戻して他の電車が受け取れるようにしました。それが「回生ブレーキ」。それでも余ってしまう電力がある、じゃぁそれをいったんバッテリーにためましょう!っていうのが「回生電力貯蔵装置」、です。
以上、乱暴な説明でした。
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