十和田観光電鉄、廃線を正式表明

十和田観光電鉄が、今年度中の廃線とバス転換を正式に表明しました。


鉄右エ門社長、十鉄廃線を正式表明 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

十和田観光電鉄の白石鉄右エ門社長は11日、青森県十和田市での自治体関係者らとの会合で、鉄道路線を今年度末で廃止し、路線バスに切り替えることを正式に表明した。

河北新報 東北のニュース/十和田観光電鉄廃線決定 来年4月、路線バスに転換

十和田観光電鉄(青森県十和田市)の鉄道事業の存廃問題で、同社の白石鉄右エ門社長は11日、来年3月末で鉄道事業を廃止し、4月以降は路線バスに転換することを明らかにした。1922年9月に営業を開始した十和田市と三沢市を結ぶ私鉄は、開業90年を前に歴史を閉じる。


バス転換には不安の声もあるようです。


asahi.com:バスで17往復維持・十和田観光電鉄-マイタウン青森

同時に、来年度からのバス運行計画の案も示した。それによると、鉄道に並行して走る県道10号沿いを中心に三沢、十和田両市中心部を結び、これまでの鉄道と同じ1日17往復程度を維持していくという。さらに、乗客の8割を占める高校生の登下校時間には、各高校まで路線を延長し、増便するという。

 これに対し、三本木高校の池田敏教頭からは「雪が降る冬は時間がかかるのでは、との懸念の声が出ている」との意見や、三沢高校の明石進校長からは「定時制の生徒にも対応したバスの確保を」との要請が出た。また、鉄路に並行する県道10号は片側1車線のため、バス運行による渋滞の発生や、生徒の乗り降りの際の安全確保などの課題も示された。

しかし、距離にして14kmほど、2両編成の電車が1日17往復でまかなえる輸送量であることを考えると、鉄道の役目は終わったのかもしれません。