名鉄のモノレールもついに廃止

数年前まで、小田急電鉄には向ケ丘遊園から出るモノレール線がありました。乗客の減少と施設の老朽化を理由に廃止され、その後、向ケ丘遊園自体が閉鎖されてしまいました。

さて、名古屋鉄道にも「日本モンキーパーク」へのアクセスのためのモノレール線があります。「モンキーパーク・モノレール線」です。名鉄は、このモノレール線を2008年12月いっぱいで廃止すると発表しました。

リンク: モンキーパーク・モノレール線の廃止届出書提出について | 名古屋鉄道.

リンク: モノレール – Wikipedia.

東京の人にとってまったく縁のないモノレールであり、私自身も乗ったことがありません。ただ、名鉄のモノレールは日本で初めての「跨座式モノレール」なんです(1962年開業)。コンクリートのレールの上を股がるように車両が載っていて、「日立アルウェーグ式」と呼ばれるこの方式は、後に東京モノレール(1964年開業)でも採用されています。名鉄のモノレールは東京モノレールの兄貴分であり、東京モノレールの建設にあたってのテストという意味もあったようです。

また、東京モノレール自体、開業当初は名鉄が資本参加していました。関係あるのかどうかわかりませんが、名鉄は全日空の株主でもありましたね。

日立アルウェーグ式はその後「日本跨座式」に発展し、多摩都市モノレールや沖縄の「ゆいレール」、舞浜リゾートラインなど各所で採用されていて、日本で「モノレール」といったら、ほとんどの人が跨座式モノレールを想像するはずです。

一方、湘南モノレールと千葉都市モノレールでおなじみの、ぶら下がる「懸垂式」モノレールの実験線は、東山動植物園の園内移動手段として1964年〜1974年の間走っていました。建設主体は三菱。つまり愛知県内で日立と三菱がしのぎを削ったわけですね。

あ、ちなみに小田急のモノレールはロッキード社の方式でした。この方式、国内に現存はしません。


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