梅小路蒸気機関車館(5) D50、D51、D52


小田急ロマンスカーはこね号 10000形 HiSE(新宿〜箱根湯本)

D51(デゴイチ)という蒸気機関車を知っている人は多いと思います。以前に碓氷鉄道文化むらのエントリでも紹介しました。ここ梅小路では200号機が動態保存されている他、トップナンバーの1号機が静態保存されています。

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D51形は戦前の1936(昭和11)年から戦中にかけて1,115両も作られましたが、戦後には一部のボイラーが以前紹介したC61形に転用されています。

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9600とC62の間に挟まれています。カタチの違いはわかりますね。

9600よりも強力な機関車として作られ、D51のベースとなったものが存在します。それが1923(大正12)年から作られたD50形。

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登場時は9900形といったそうです。

一方で、戦時中の1943(昭和18)年から「決戦用」の重量級貨物機関車として作られたのが、D52形。

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国鉄最強の蒸気機関車ですが、戦時中に作られたため粗悪品でもあったそうです。戦後は状態の良いものだけを残して使われました。また、一部はボイラーをC62形に転用されました(その後ほとんどのC62はボイラーを載せ替えていますが)。

つまり以前に紹介したC61もC62も、貨物機からの改造だったわけです。