『Macforest Weblog: それでもやっぱりクロスバイクがおすすめだ』の続きです。
ひとくちに「クロスバイク」といっても、いろいろなスタイルのモノがあります。個人的にはその「いろいろ」をひっくるめて「クロスバイク」で良いと思うわけですが、とりあえず3つに分類してみました。ただし呼び名については「そう呼ばれることが多い」というだけです。
どうしてこんなことをするかというと、自転車の場合「いろいろな商品を比較試乗して検討する」ということが、非常に難しいからです。ショップの店員すらちゃんと乗ったことが無い商品を、実際に試乗すること無く購入することが当たり前になっています。「サイクルモード」のようなイベントもありますが、誰もが来場できるわけでも、目当ての自転車を試乗できるわけでもありません。ましてや、雑誌にクロスバイクのちゃんとしたレビュー記事があるわけでもなく。となると、しかたなくカタログスペックでわかる範囲から、その自転車のキャラクターを想像するしかないわけです。
●クロスバイク
まずはクロスバイクの基本形について、箇条書き。
・フラットハンドルである。
・MTBのようなフレームのデザインをしている。
・フレームに後輪がはまるところの幅(エンド幅)が、ロードバイクの130mmではなく、MTBと同じ135mmである。
・ホイール径はMTBの26インチではなく、ロードバイクと同じ(26インチより大きい)700Cである。
・フロントサスペンションがある。
・タイヤの幅は35mm〜43mmくらい。
あえてここでは「王道的な」クロスバイクと区別します(王道という表現は雑誌「自転車日和」でも使われてましたね、私とは少し定義が違いますが)。当てはまるのは、以下のようなモデルたち。
リンク: 2009 Giant Bicycle [GLIDE R3] -outline-.
リンク: クロスバイク | 7300 | トレック.
↑トレック7300
この「王道的な」クロスバイクと、下に挙げる「スピードバイク」のエッセンスをミックスしたようなモデルも数多く存在します。特徴的なのは、フロントサスペンションが無いこと。いちいちジャンル分けするほどでもありませんが、具体例をいくつか挙げましょう。
リンク: クロスバイク | 7.3 FX | トレック.
リンク: Cannondale Japan キャノンデールジャパン : 2009 Bikes クイック4.
↑キャノンデール クイック4
区別するとしたら「クロスバイク(前サス無し)」程度でよろしいかと。
●スピードバイク
王道的なクロスバイクは、どちらかというとMTB側からロードバイクに寄り添ったようなイメージがあります。「スピードバイク」とは、王道的なクロスバイクよりもよりいっそう、ロードバイクに近いモノを指すケースが多いようです。上記クロスバイクと異なる点を挙げます。
・王道的なクロスバイクに比べてホイールベースが短い
・タイヤの幅が28〜30mmくらい。
・王道的なクロスバイクに比べて軽い。
ホイールベースが短い分、コーナリングや小回りにおける軽快感には分があります。一方で、王道的なクロスバイクより安定感は損なわれるでしょう。
ホイールベース等のデータはカタログに載っていますので、それを比較してみるとよくわかるはずです(比較するときは、もちろん近似のサイズどうしで!)
人気モデルのESCAPE R3は、スピードバイクと言って差し支えありません。
↑ジャイアント ESCAPE R3
リンク: 2009 Giant Bicycle [ESCAPE R3] -outline-.
リンク: CA900 アンカースポーツ.
●コンフォートバイク/コンフォートMTB
ぱっと見た感じはMTBそのものですが、タイヤがブロックパターンのないフラットなものになっていたり、チェーンガードが付いていたりと、街中のオンロードを走るためにアレンジされたものを「コンフォートバイク」や「コンフォートMTB」と呼び、クロスバイクの仲間に入れられることが多いです。700Cより一回り直径の小さい26インチホイールなので、漕ぎだしが軽かったり、小回りががしやすいといった特徴があります。
↓トレック SU 2.0
リンク: クロスバイク | SU 2.0 | トレック.
比較的ゆったり乗るならクロスバイク、スピーディーにアクティブに街中を走り回りたいならスピードバイク、その間をとったのが、クロスバイク(前サス無し)。そして、取っ付きやすさを重視するならコンフォートMTBといったところでしょうか。
こんな記事が誰かの役に立つのか見当もつきませんが、いちおう、もう少し続きます。