土曜日、自分が身を置いている業界とはまったく異なる分野で働いている人とたまプラーザ方面でイタリアンを食べたんだけど、お互いの業界で共通している話題のひとつが「自粛ムード」。つまり「不況で派遣も切ってるこのご時世、○○○にはお金を使いにくい」という理由で仕事が減らされる、というもの。
出版や広告といった分野では、紙にしろWebにしろ「不要不急」と判断されたものはバッサバッサと切られはじめているわけだけど、他の業界でも「本当は必要なんだけど、自粛」みたいなムードが漂っていて、例えば本当はそろそろやっておかなくちゃいけない機械のメンテナンスが先延ばしにされたりとか、そんなことが起きてるのだという。まぁそれも、数ヶ月後に工場自体が閉鎖とかなったら「やっぱりメンテしなくてよかったね」みたいに話になっちゃうかもしれないんだけど……。
とにかく先が見通せないので、我慢できることは全部我慢しよう、みたいなムードであることは間違いない。
そんなご時世、私みたいなフリーランスのライターができることは何だろなーって思う。
耐えることかな。でもどうやって?
コンパクトに、リーズナブルにやるしかないだろう。
まず、仕事の単価を、少しだけ下げる。私の場合、企業が販促等で必要とするテキスト素材の取材・執筆には一定の料金を設けているが、最近は料金設定はそのままに、若干だが「出精値引」というかたちを取らせて頂いている。本当に若干なので申し訳ないが、今までの10回分の金額で11回頼めるくらいにはなっているはず。
すでに大バーゲン状態な価格で安い仕事を引き受けているライターさんには、無理かもしれないけどね。
次に、回数を減らすことを受け入れる。
例えば、メーカーのWebサイトで導入事例の紹介を毎月1回やっていたとしたら、それをゼロにしてしまうのではなく、半分のボリュームと半分の回数でも良いから、続けませんか?と(あくまでも例え話だけど)。だって、意味があるからやってたんだもん。ゼロにしたものをまた復活させるのは、難しい。本当に意味が無いなら、やめればいいけど。
そして事務所を賃料の安いところの移転するなどして(究極は実家の一室、世間はそれをパラサイトと言うw)、しばらく耐え忍び、アンテナだけは大きく大きく広げておく。
耐え忍んで、それでもダメなときは退場するしかありませんな。ただ、いま即退場して他に移っても、良くなる保証はゼロなので。
でもどっかに糸口はあるはずだから、それをちゃんと見つけて、つかまえて、反転攻勢(それがライター稼業かどうかはわからん)に出られるようにしておきたい。