「出発進行!」とは列車を発車させる合図ではない

えー、生きていく上で全く役に立たない知識シリーズ、第1回は(っていうか今まで全部そうなんだけど)、電車の運転手が言う「出発進行!」とは、別に発車させることを宣言したり、合図を送っているわけではありません。

では、何?

「出発信号機」という信号が「青」(もしくは緑)の状態であることを確認し、それを声に出して確認(喚呼)しているのです。したがって、出発信号機が「注意」を示していれば、運転士は「出発注意!」と発します。朝の小田急では「出発注意!」は比較的よく聞かれると思います。

また、出発信号機はすべての駅にあるわけではありませんので、そういう駅を発車するときは「出発○○!」とは言いません。

したがって、何かのキックオフのときとかに「出発進行」とかいう表現を使うのは、ちょっととうかかなり違うわけです。「はっけよい、のこった」や「ほっこり」の間違った使われ方と同じくらい、おかしい。

どうでしょう、ほとんど実生活の役には立ちませんね。

リンク: 出発進行 – Wikipedia.


渋沢あさぎ(小田急ロマンスカーVSEアテンダント)1鉄道むすめ VOL.3(トミーテック)