怖くて使えない「えきから時刻表」


731系 3輌セット(KATO 製 Nゲージ 近郊形電車)

旅のスケジュールをたてるのによく使っている「えきから時刻表」。しかし、よく見ていくとデータがめちゃくちゃな例があり、信用して予定をたてると「存在すると思っていた列車が存在しない」という事態になります。これが、都会ほど本数のない北海道だと悲惨です。その、北海道の例を見つけたのでお見せしましょう。

071217追記:以下で紹介している事象は、その後修正された模様です。

例:えきから時刻表「萩野駅」平日下り
http://ekikara.jp/newdata/ekijikoku/0101021/down01578041.htm

比較用:エキサイト乗換案内「萩野駅」平日下り
http://www.excite.co.jp/transfer/timetable/72/90-24/2-0.html

えきから時刻表「萩野駅」平日下りのデータで注目したいのは、下り「苫小牧方面」の時刻表のはずなのに、上り方面の「室蘭行き」や「東室蘭行き」が掲載されている点です。

例えば「萩野駅」平日下りに、8時2分発室蘭行きが掲載されています。時刻をクリックし列車詳細に進むと、「萩野駅」は通らない列車であることがわかります。
http://ekikara.jp/newdata/detail/1010114_01/50125_0.htm

改めて、当該区間の路線時刻表を見ます。
http://ekikara.jp/newdata/line/0101021/down1.htm

よく見ると、いちばん下に記載されている「苫小牧」から、さらに下に列車時刻がはみ出しています。しかも、長万部方面から室蘭行きの列車が、東室蘭〜室蘭間を通過する扱いになっており、なおかつ、走行しない区間に時刻が掲載されているようです。

071216_ekikara

室蘭本線の列車のうち、長万部から「下り列車」として東室蘭まで走り、東室蘭から室蘭への室蘭支線に直通する列車を、「えきから時刻表」が正しく理解していないことになります。長万部→東室蘭は「下り」なのに、東室蘭→室蘭は「上り」になることが、この混乱を招いているのかもしれません。路線図を見ると、意味がわかりやすくなると思います(長万部は地図の左側、洞爺のもうちょっと先)。←071217追記:この部分の解釈はちょっと怪しいですが、違ったデータが入っていたことは間違いないです。
道央エリア拡大マップ

しかし、さらによく見ると、そもそも長万部方面から苫小牧へ行く列車の時刻は、この路線時刻表ではすべてデタラメになっているのですね。路線時刻表から「カシオペア号」を選択し、詳細データを見ると理解できます。

室蘭支線の存在がデータ取り込みに混乱をきたしているんだろうとは思うのですが、こんなようだと「えきから時刻表」は怖くて使えません。やっぱり、紙の時刻表に勝るモノはないということでしょうか。


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