自転車情報サイトのCYCLINGTIME.comが、今年上半期のカテゴリ別アクセスランキングを公開しているのだが、その中に「CT DX WebZine編」というのがある。何気なく紹介されているこの企画、Web媒体においてはなかなか興味深い企画と言える。
まずは当該ランキングを見ていただきたい。
リンク: CYCLINGTIME.com : 2008年上半期 CTコンテンツカテゴリー別アクセスランキング.
CT DX WebZine編 タイトル別ベスト20
DX WebZine編は、1位に「UCI PRO TOUR & PRO CONTINENTAL TEAM 選手年鑑 2008」、2位「バイクショー&インプレッション」、3位「Pearl iZUMi 走り方で選ぶサイクリングウェア ’08春夏コーディネイト」、20位内にはますます人気上昇のエンターティンメント・コンテンツ「がめんだ」シリーズが3本ともランクインしている。
1位 UCI PRO TOUR & PRO CONTINENTAL TEAM 選手年鑑 2008
2位 バイクショー&インプレッション
3位 Pearl iZUMi 走り方で選ぶサイクリングウェア ’08春夏コーディネイト
4位 がめんだのジロ観戦日記2008
5位 パールイズミ プレミアムパール
6位 PINARELLO DOGMAR FPX
7位 Have a good cycling with le coq!
8位 PEARL IZUMI:秋冬に着こなすサイクリングウェア
9位 PINARELLO GALILEO
10位 Pinarello The PRINCE Returns
11位 Granfondo Pinarello/グランフォンド ピナレロ
12位 CATEYE これ以上ないシンプルなサイクルコンピュータ CATEYE STRADA
13位 がめんだが選ぶ ザ・ベストテン07
14位 PINARELLO:PINARELLO F4:13 Carbon
15位 今中大介が語るプロサイクリングの真実vol.3
16位 パナレーサー・リブモプロテックス/Panaracer RiBMo Protex
17位 PINARELLO F3:13
18位 がめんだのブエルタ観戦日記
19位 BMC SLC01
20位 全国のプロサイクルショップを紹介!「ショップ探訪」オープン
「CT DX WebZine」というのは通常のニュース等とは違った、ちょっとスペシャルなコンテンツなのだが、多くのWebメディアがそうであるように、「ちょっとスペシャル」には「広告記事を含む」という意味もある。そして上記のランキング、どうもCT DX WebZineに掲載された純粋な記事も広告記事も、区別無くランキングの対象になっているようなのだ。
それぞれの記事を見ると、広告記事であるものには、はっきりと広告とは書いていないものの「PR INDEX」というバナーが貼られているものがある。ようするに「これは広告記事なんだよ、この企業の他の広告記事のインデックスはこちら」という、ささやかな主張だ。また、タイトルタグに「PR」と記述している記事もある。1位から20位の中に、どれだけ広告記事があるかチェックしてみた。なお、PRと一切明記されていない記事でも、ディレクトリが「/pr」になっているものは広告記事に分類した。
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1位 UCI PRO TOUR & PRO CONTINENTAL TEAM 選手年鑑 2008
2位 バイクショー&インプレッション
[広告]3位 Pearl iZUMi 走り方で選ぶサイクリングウェア ’08春夏コーディネイト
4位 がめんだのジロ観戦日記2008
[広告]5位 パールイズミ プレミアムパール
[広告]6位 PINARELLO DOGMAR FPX
[広告]7位 Have a good cycling with le coq!
[広告]8位 PEARL IZUMI:秋冬に着こなすサイクリングウェア
[広告]9位 PINARELLO GALILEO
[広告]10位 Pinarello The PRINCE Returns
[広告]11位 Granfondo Pinarello/グランフォンド ピナレロ
[広告]12位 CATEYE これ以上ないシンプルなサイクルコンピュータ CATEYE STRADA
13位 がめんだが選ぶ ザ・ベストテン07
[広告]14位 PINARELLO:PINARELLO F4:13 Carbon
15位 今中大介が語るプロサイクリングの真実vol.3
[広告]16位 パナレーサー・リブモプロテックス/Panaracer RiBMo Protex
[広告]17位 PINARELLO F3:13
18位 がめんだのブエルタ観戦日記
[広告]19位 BMC SLC01
20位 全国のプロサイクルショップを紹介!「ショップ探訪」オープン
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このように、ランクインした20本中13本は広告記事だったことがわかる。
そして、少なくともこの13本の広告記事については「上半期」という基準ではあるものの「順位付け」がなされているのだ。「広告記事のアクセスランキング」だよ。これがすごくないわけないじゃない。
このランキングを真に受けると、サイクリングウェアの大手である「パールイズミ」の広告記事(3位)は、イタリアの有名自転車ブランド「ピナレロ」のどの広告記事よりも、上半期においては多く読まれているということになる。そして、BMCのフラッグシップモデルである「SLC01」の広告記事(19位)は、さすがにピナレロの看板モデルである「PRINCE CARBON」(10位)には敵わなかった、と。
もちろん、あくまでも「上半期」だから、公開時期によってもアクセス数は異なるし単純比較はできない。例えばピナレロのPR記事などは結構前に公開されたものも含んでいて、10位の記事などは昨年の夏のものだ。とはいえ、「上半期最も売れた洋楽アルバム」と同じように考えたとしても、興味深いデータであることは間違いない。
広告記事をアクセスランキングによて順位付けするというこの試み、勇気が必要だったに違いないが、盆休みにシレッと公開してしまうCYCLINGTIME.comに対しては感服以外の言葉が見当たらない。
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