カタログスペックから見分けるクロスバイクの個性

『Macforest Weblog: それでもやっぱりクロスバイクがおすすめだ』の続きです。

ひとくちに「クロスバイク」といっても、いろいろなスタイルのモノがあります。個人的にはその「いろいろ」をひっくるめて「クロスバイク」で良いと思うわけですが、とりあえず3つに分類してみました。ただし呼び名については「そう呼ばれることが多い」というだけです。

どうしてこんなことをするかというと、自転車の場合「いろいろな商品を比較試乗して検討する」ということが、非常に難しいからです。ショップの店員すらちゃんと乗ったことが無い商品を、実際に試乗すること無く購入することが当たり前になっています。「サイクルモード」のようなイベントもありますが、誰もが来場できるわけでも、目当ての自転車を試乗できるわけでもありません。ましてや、雑誌にクロスバイクのちゃんとしたレビュー記事があるわけでもなく。となると、しかたなくカタログスペックでわかる範囲から、その自転車のキャラクターを想像するしかないわけです。

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それでもやっぱりクロスバイクがおすすめだ

●確かに中途半端かもしれないが、それで良いのだ

突然ですが「クロスバイク」というものについて、ちょっと書いておきたいと思います。

「クロスバイクは結局のところ中途半端。後からロードバイクやMTBが欲しくなるくらいなら、最初からそれらを買えばよい」という話は、よく聞きます。自分もクロスバイクを買って半年後にはロードバイクを買ったので、後者の気持ちはよくわかるのです。しかし「自分はロードバイクが欲しい」といった明確な意志があれば別ですが、なんとなくスポーツサイクル欲しいなぁ、健康のために自転車乗りたいなぁ……と考えているのなら、「はじめてのスポーツサイクルにはクロスバイクがおすすめ」だと思うわけです。

「生活の中で使えるスポーツサイクル」。これが、クロスバイクのいちばんの利点です。例えば、普段着で片道30分くらいの自転車通勤をする。ちょっと買い物に出かける。週末に20〜30kmくらいのサイクリングをゆっくり楽しむ。輪行(自転車を袋に入れて電車で移動すること)して観光地を訪れ、現地では自転車で行動する——そういった用途には「そこそこ軽く、そこそこ速く、わりと丈夫」なクロスバイクがぴったりはまるのです。

●「際立ったキャラクターが無い」のがクロスバイクのキャラクター

もちろん、クロスバイクを買った後でロードバイクやMTBが欲しくなることはあります。しかし、もしはじめてスポーツサイクルに触れるというのであれば、クロスバイクで春夏秋冬を積んでからでも遅くはないでしょう。そしてロードバイクやMTBを買ったとしても、置き場所さえ許すならばクロスバイクも残しておけば良いのです。

クロスバイクというものは、それ自体が何か際立ったジャンルというわけでもなく、ごくごくふつうのスポーツサイクルでしかないのですが、だからこそとっつきやすいとも言えるでしょう。

(つづく)


OGK クリフ ヘルメット


スポーツサイクル2009年モデル情報

マイコミジャーナルで、各社2009年モデルの簡単な紹介記事を書いています。ふだん自転車関係の媒体を見ない人に対して、スポーツサイクルの存在を知ってもらうことが目的なので、たいしたことは書いていないんですけどね。

DAHON / FUJI / COLNAGO
【レポート】2009年最新モデルの自転車をピックアップ–DAHON / FUJI / COLNAGO (1) COLNAGOの2009年モデル | ライフ | マイコミジャーナル.

Raleigh
【レポート】2009年最新モデルの自転車をピックアップ–Raleigh | ライフ | マイコミジャーナル.

GARY FISHER
【レポート】2009年最新モデルの自転車をピックアップ–GARY FISHER | ライフ | マイコミジャーナル.

TREK
【レポート】2009年最新モデルの自転車をピックアップ–TREK | ライフ | マイコミジャーナル.

今後、あと4〜5ブランドは掲載することになると思います。


LAS/HAXIAL(アクシャル) 


MICHELIN/プロ3レース  

CYCLINGTIME.com、広告企画の注目度を媒体社自ら明らかにするすごい試み

自転車情報サイトのCYCLINGTIME.comが、今年上半期のカテゴリ別アクセスランキングを公開しているのだが、その中に「CT DX WebZine編」というのがある。何気なく紹介されているこの企画、Web媒体においてはなかなか興味深い企画と言える。

まずは当該ランキングを見ていただきたい。

リンク: CYCLINGTIME.com : 2008年上半期 CTコンテンツカテゴリー別アクセスランキング.

CT DX WebZine編 タイトル別ベスト20

DX WebZine編は、1位に「UCI PRO TOUR & PRO CONTINENTAL TEAM 選手年鑑 2008」、2位「バイクショー&インプレッション」、3位「Pearl iZUMi 走り方で選ぶサイクリングウェア ’08春夏コーディネイト」、20位内にはますます人気上昇のエンターティンメント・コンテンツ「がめんだ」シリーズが3本ともランクインしている。

1位 UCI PRO TOUR & PRO CONTINENTAL TEAM 選手年鑑 2008
2位 バイクショー&インプレッション
3位 Pearl iZUMi 走り方で選ぶサイクリングウェア ’08春夏コーディネイト
4位 がめんだのジロ観戦日記2008
5位 パールイズミ プレミアムパール
6位 PINARELLO DOGMAR FPX
7位 Have a good cycling with le coq!
8位 PEARL IZUMI:秋冬に着こなすサイクリングウェア
9位 PINARELLO GALILEO
10位 Pinarello The PRINCE Returns
11位 Granfondo Pinarello/グランフォンド ピナレロ
12位 CATEYE これ以上ないシンプルなサイクルコンピュータ CATEYE STRADA
13位 がめんだが選ぶ ザ・ベストテン07
14位 PINARELLO:PINARELLO F4:13 Carbon
15位 今中大介が語るプロサイクリングの真実vol.3
16位 パナレーサー・リブモプロテックス/Panaracer RiBMo Protex
17位 PINARELLO F3:13
18位 がめんだのブエルタ観戦日記
19位 BMC SLC01
20位 全国のプロサイクルショップを紹介!「ショップ探訪」オープン

「CT DX WebZine」というのは通常のニュース等とは違った、ちょっとスペシャルなコンテンツなのだが、多くのWebメディアがそうであるように、「ちょっとスペシャル」には「広告記事を含む」という意味もある。そして上記のランキング、どうもCT DX WebZineに掲載された純粋な記事も広告記事も、区別無くランキングの対象になっているようなのだ。

それぞれの記事を見ると、広告記事であるものには、はっきりと広告とは書いていないものの「PR INDEX」というバナーが貼られているものがある。ようするに「これは広告記事なんだよ、この企業の他の広告記事のインデックスはこちら」という、ささやかな主張だ。また、タイトルタグに「PR」と記述している記事もある。1位から20位の中に、どれだけ広告記事があるかチェックしてみた。なお、PRと一切明記されていない記事でも、ディレクトリが「/pr」になっているものは広告記事に分類した。

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1位 UCI PRO TOUR & PRO CONTINENTAL TEAM 選手年鑑 2008
2位 バイクショー&インプレッション
[広告]3位 Pearl iZUMi 走り方で選ぶサイクリングウェア ’08春夏コーディネイト
4位 がめんだのジロ観戦日記2008
[広告]5位 パールイズミ プレミアムパール
[広告]6位 PINARELLO DOGMAR FPX
[広告]7位 Have a good cycling with le coq!
[広告]8位 PEARL IZUMI:秋冬に着こなすサイクリングウェア
[広告]9位 PINARELLO GALILEO
[広告]10位 Pinarello The PRINCE Returns
[広告]11位 Granfondo Pinarello/グランフォンド ピナレロ
[広告]12位 CATEYE これ以上ないシンプルなサイクルコンピュータ CATEYE STRADA
13位 がめんだが選ぶ ザ・ベストテン07
[広告]14位 PINARELLO:PINARELLO F4:13 Carbon
15位 今中大介が語るプロサイクリングの真実vol.3
[広告]16位 パナレーサー・リブモプロテックス/Panaracer RiBMo Protex
[広告]17位 PINARELLO F3:13
18位 がめんだのブエルタ観戦日記
[広告]19位 BMC SLC01
20位 全国のプロサイクルショップを紹介!「ショップ探訪」オープン
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このように、ランクインした20本中13本は広告記事だったことがわかる。

そして、少なくともこの13本の広告記事については「上半期」という基準ではあるものの「順位付け」がなされているのだ。「広告記事のアクセスランキング」だよ。これがすごくないわけないじゃない。

このランキングを真に受けると、サイクリングウェアの大手である「パールイズミ」の広告記事(3位)は、イタリアの有名自転車ブランド「ピナレロ」のどの広告記事よりも、上半期においては多く読まれているということになる。そして、BMCのフラッグシップモデルである「SLC01」の広告記事(19位)は、さすがにピナレロの看板モデルである「PRINCE CARBON」(10位)には敵わなかった、と。

もちろん、あくまでも「上半期」だから、公開時期によってもアクセス数は異なるし単純比較はできない。例えばピナレロのPR記事などは結構前に公開されたものも含んでいて、10位の記事などは昨年の夏のものだ。とはいえ、「上半期最も売れた洋楽アルバム」と同じように考えたとしても、興味深いデータであることは間違いない。

広告記事をアクセスランキングによて順位付けするというこの試み、勇気が必要だったに違いないが、盆休みにシレッと公開してしまうCYCLINGTIME.comに対しては感服以外の言葉が見当たらない。


DVD レジェンド・オブ・ツール・ド・フランス ランス・アームストロング

シマノがパールイズミUSAを買収、日本のパールイズミと資本関係は生じず

パールイズミUSAっていうのは、パールイズミとは別資本。そしてその会社がシマノに買われた。詳しくはリンク先を読んでいただいたほうが早い(でもわりと早く消えるんだよね、トレンディネットのニュース記事って)。まぁそれだけと言えばそれだけなんだが、それもいいけど速くパーツ生産してください、シマノさん。

リンク: シマノ、サイクリング用ウエアのパールイズミUSAを買収 – 日経トレンディネット.

シマノ、サイクリング用ウエアのパールイズミUSAを買収

キャノンデールがパシフィック系列に

リンク: Bikedaily -mountainbiking around the globe-.

噂は本当だった。キャノンデールがDorel傘下のパシフィックが所有するブランドの一つとなったのだ。

あーら。

パシフィックサイクルがシュイン・GTとマングースを取得した後、そのパシフィックを買収したのがカナダの玩具メーカー「Dorel」。そして今回Dorelが、キャノンデール、さらにはスゴイも取得した。これで、シュイン/GT/マングース/キャノンデールという4ブランドが「同じ系列」に収まってしまったことになる。


SPECIALIZED (スペシャライズド) TARMAC ヘルメット

GIANTとBianchiの2008年モデル

各自転車ブランドのWebサイトが、続々と2008年版に切り替わっていますね。先日はGIANTが更新されていました。

リンク: 2008 Giant Bicycle.

フラットバーロードとしては超ど級と言える存在の「FCR COMPOSITE」も健在。

リンク: 2008 Giant Bicycle [FCR COMPOSITE] -outline-.

今のGIANTでいちばんの売れ筋は、やっぱりESCAPE R3でしょうか。

リンク: 2008 Giant Bicycle [ESCAPE R3] -outline-.

そういえばHALFWAYってなくなっちゃったんですね。

Bianchi(ビアンキ)も2008年モデルに更新されてますね。

リンク: Bianchi2008.

最近、BD-1互換機を結構見かけます。モノコックに関しては本家より見る機会が多いような気もしています。


ポラール CS400 サイクル専用モデル

サイクルモード2007

サイクルモードインターナショナル2007、東京(千葉ですが)会場がスタートしました。先日の日経トレンディネットの記事の延長線上で、速報というか、紹介記事を書きました。

リンク: 自転車好きも、これから始める人も、幕張へ!最新モデルを一気に試乗できる、サイクルモード – 日経トレンディネット.

特集記事のほうも、シングル&ピスト編がアップされて作業完了。私自身シングル&ピストに乗ったことはありますが、所有したことがないので、この部分に関してはピストをお持ちのライターさんに書いていただいています(そうじゃないと、説得力がね)。

ちなみに、『今、自転車を始めるなら「細身ロード」&「シングル」だ』という特集タイトルは、残念ながらちょっと記事の内容と合っていませんね。「便利じゃないけど楽しい」という自転車もアリでしょう……というニュアンスがブッ飛んでしまいました(笑)

でも、今日サイクルモードの会場で、別の媒体の方が「あの記事、いいじゃん」って言ってくださって、ちょっとうれしかったです。

日経トレンディネットで自転車特集

日経トレンディネットで自転車特集が掲載されています。今回、CYCLINGTIME.comの名義で執筆をお手伝いさせていただきました。

特集タイトルと1ページ目のリード文はBP社さんが作られたのですが、イマイチ中身と合致していないのが残念なところです。ただ、いわゆる「一般媒体」であり更に「新規媒体」である日経トレンディネットさんから、このようなスポーツサイクルの特集のお話をいただけたことには、認知度の向上というか、裾野の広がりを感じますね。

一般媒体ならではのインパクトの大きさと、一般媒体ならではの難しさを感じている次第です。大まかには満足していますが、これに懲りず、少しでも多くの方に「ママチャリじゃない自転車」の世界を知っていただけるように、精進したく思います。

リンク: “今、自転車を始めるなら「細身ロード」&「シングル」だ – 日経トレンディネット.