Commute by DaveFayram, on Flickr
産経デジタルCyclistで自転車通勤に関する連載を担当したり、その他にも自転車通勤をしている方にお話を聞く機会が多いのですが、自転車通勤のメリットとして「満員電車からの解放」を挙げる方が少なからずいます。
都心部においては、自転車は「満員電車に乗らないで済む」「ルートによっては地下鉄より速い」といったように、鉄道に対するオルタナティブな通勤手段、交通手段になっていると感じることがあります。
それはそれで良いことだと思うのですが、一方で、確か疋田智さんもどこかで書いていたような気がするのですが、クルマからの移行ではなく鉄道からの移行になってしまっているうちは、まだまだなんじゃないかと思ったりもします。だって、低炭素社会に何ら貢献してない。
クルマから自転車への移行は、むしろ宅配便などのように企業活動のほうが進んでいるかもしれません。
また、鉄道から自転車に移行して、その人が心身共にスッキリするのであれば、つまりそれだけ首都圏の鉄道の通勤ラッシュがひどい、公共交通として破綻しているということですよね。そしてそれは鉄道会社だけの責任ではなく、もはや社会の構造の話になってしまいます。
それに自転車通勤が増えると今度は路上が混乱しますよね。すでに、しているというか。
それでも自転車通勤が、都会の通勤=満員電車、という固定概念を崩してくれるのは間違いないのですが。