QuickTime Proで動画をン倍速にして書き出す方法

追記:下記に紹介する方法をMP4形式の動画で行っても意図した仕上がりになりません。あらかじめ.MOV形式に書き出して、それを使って作業する必要があります。

QuickTime Proは手軽に動画を編集できるアプリです。デジカメで撮影した動画を編集するのにも、ピッタリ。ただ、私は動画を倍速にして書き出すスマートな方法を見つけることができず、ちょっと困っていました。そのためだけにiMovie使ったりしてね。

でも、よく考えたらすごく単純なことでした。というか、以前見つけた方法を、最近すっかり忘れていて、さっき唐突に思い出しました。なので、二度と忘れないように書いておきます。

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[1]今回のオリジナル動画。動画Aとします。たまたま尺が6分27秒でして、これを3倍速、つまり2分9秒に押し込めるワケ。

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[2]だからザックリと2分9秒選択し、コピーします。

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[3]「コマンド+N」で新規ムービーを作ります。まだまっさら。これを動画Bとします。

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[4]この動画Bに、さっき[2]でコピーした2分9秒分をペーストします。

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[5]動画Aに戻って、すべてを選択し、コピーします。

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[6]動画Bのすべてを選択します。

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[7]ここがポイント。[5]でコピーしたもの(6分27秒)を、動画B(2分9秒)に押し込めるには「選択範囲に調整して追加」を行います。これで3倍速になるわけです。

[8]動画Bで再生ヘッドを動画の末尾に持ってきてみてください。[4]の段階でペーストしたもののラスト数フレームが残ってしまっているかもしれません。その場合は「コマンド+矢印キー」で数フレーム(たぶん2フレームくらい、前のが残っちゃってると思います)選択して、削除すればOK。追記:次のステップでいらないトラックを削除してるから、このステップは不要かもね。

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[9]ムービーのプロパティを表示させて要らないトラック([4]でペーストしたときにできたトラック)を削除します。この例では、ビデオトラック1とオーディオトラック1、つまり番号の若いほうです。どのトラックがどれだか確かめたい場合は「取り出す」で確認できます。

[10]動画Bをお好きな形式で保存しましょう。追記:YouTubeにアップするなら、必ず「別名で保存…」ではなく「書き出す…」を選択してください。動画BをMOV形式で別名保存(独立再生形式)してYouTubeにアップしたところ、尺だけ短くなって再生速度は等倍でした。ちゃんと「書き出す…」でMP4等に書き出してからアップすると、大丈夫です。

以上です。

ということで、自分が忘れないためのメモでした……。


「QuickTime Proで動画をン倍速にして書き出す方法」への4件のフィードバック

  1. すばらしい!。これは僕も困ってました。ありがとうございます。

  2. QuickTime Proで動画の再生速度を変換する

    動画を倍速にして書き出すスマートな方法
    引用元: Macforest Weblog: QuickTime Proで動画をン倍速にして書き出す方法.
    丁度仕事で同じようなことを別の方法で作業したので紹介。要件としては何倍速にするかということよりも、決まったフレームにある動作を削らずに尺を短くしてからクレイアニメーションのように10fpsくらいのフレームレートで表現するというものだったので、こちらの手法を利用して一旦全てのフレームを書き出し、そこから2種類の倍速にした動画をクライアントに確認するという作…

  3. すばらしい!です!
    勉強になりました!ありがとうございました!

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