新幹線に影響を与えた小田急SE車

小田急電鉄の「ロマンスカー」を世間に知らしめることとなった、SEこと初代3000形。この電車は見た目の斬新さだけではなく、技術面でも最先端を行くものでした。超軽量、低重心、ディスクブレーキ、連接構造など技術的トピックはいくらでもあります。そしてそれは、当時の「狭軌世界最高速度」として実を結んだのです。

狭軌世界最高速度、つまり小田急やJRの山手線など、日本の鉄道においてもっともポピュラーな「1,067mm(狭軌)」という幅において、当時世界でもっとも速い145km/hを1957年に達成しているのです。ちなみに京浜急行や阪急、新幹線などは「1,435mm(標準軌)」です。

SEが達成したこの快挙は国鉄の技術陣にも大きな影響を与え、翌1958年には東京~大阪間を6時間30分で運転する国鉄20系電車がデビュー、形式が151系に改められた1959年には、狭軌世界最高速度のレコードを塗り替えます(163km/h)。そして、小田急のSEと国鉄151系の成功が、1964年の新幹線0系電車へと発展して行くのでありました。それはもちろん、当時世界でもっとも高速な鉄道だったのです。

この「最速の系譜」、男子ならゾクゾクしますよね?ね?

リンク: 小田急3000形電車 (初代) – Wikipedia.


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