せっかくのネタなので、踊らされておこう。
HiSEが長野電鉄に移籍するにあたって最大のネックになるのは、バリアフリー。何せ小田急では、バリアフリーに対応させることが難しいからという理由で、冷や飯を喰わされているのだ。それなのに「長野なら大丈夫」というわけにもいかないだろう、と。ところが、よくよく考えてみると、どうやら「長野電鉄で使う分には大丈夫、かも」なのだ。
交通バリアフリー法において、鉄道車両の面でやらなくちゃいけないことは、以下に示されている。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12F03902005010.html
これを読んでいくと、HiSEはハイデッカーであるが故に「旅客用乗降口の床面とプラットホームとは、できる限り平らであること」という条件を満たさないだけではなく、「便所を設ける場合は、そのうち一列車ごとに一以上は、車いす使用者の円滑な利用に適した構造のものでなければならない」という条件も満たせないことが見えてくる。
しかし、長野電鉄の特急にはトレイがついていない。実際にHiSEが長野電鉄に行くとなれば、トイレ付きも含めて中間7両をごっそり抜いて、4両編成で行くことになるだろう。そうなれば、トイレのバリアフリー問題はクリア。
そして、ハイデッカーのHiSEでも展望席のすぐ後のドアだけは平床になっているので、ココからなら車いすでもスムーズな乗車が可能。最後部の展望席を撤去して、少しスロープしている床をかさ上げして平らにすれば、ここに車いすスペースを設けることができるわけだ。
ということで、このへんで踊りはおしまい。