仕事で文章を書くようになってから10年が過ぎています。いつのまにか、インタビューやユーザー事例ばかりという感じですが、地味に自転車関係の媒体の仕事もしています(カタログ本が多く、極めて作業労働的ですけど)。
ライターを取り巻く環境というか、求められる能力も変わってきました。取材ができる、文章が書ける納期は守るっていうのはライターの基本的な要件ですが、これ自体はなんら特別なことではありません。人から話を聞き出せず、文章が書けず、納期が守れない……では、ライターに限らずたいていの仕事ができないと思います。逆に言えば、まともな会社でまともなオフィスワークができていれば、ライターの素質はあるのです(“まとも”のしきい値には人ぞれぞれ考え方がありますが)。
一方では、こうもWeb上の仕事が増えてくると、ただ文章が書けるだけでは務まらなくなってきているようにも感じます。どんな構成にすればブログで取り上げてもらえたりReblogされるのか、どういったキーワードをどんな位置で使うのが効果的なのかといったことを常に意識するようになりました。
しかし、個人のライターでは「意識する」にも限度がある。例えば、どこかの企業のお客様事例を私が取材・執筆し、それがWebに掲載されたとしても、アクセスログのレポートなどなかなか見せてもらえないですから(個人のライターに気安く見せるものでもありません)。せいぜい私は、自分の手がけた仕事に対して読者の方がどのような反応を示しているのか、テクノラティをはじめとするブログ検索や、はてブなどを通じて知ることくらいしかできません。私は今この点について、とても危機感を抱いています。
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