私の名刺にはライター・編集者と書いてある。それを仕事にしているからそう書いているのだが、年賀状の宛名にその肩書きを入れられると、なんだか恥ずかしい。社名みたいな感じでアドレス帳に登録されてるんですな、おそらく。
2009年はライター・編集者にとって厳しい1年になることは間違いない。とくに私のように、何かの専門家というわけではない者にとっては、厳しいだろう(もちろん、DTPとか、今ならライフスタイル系の自転車記事とか、比較的数多く手がけている分野というのはある)。いちおう、6月くらいまでの仕事&入金は、ほぼ読める状況になった。そこから先、どれくらい積めるか、頑張らないといけない。「大丈夫」と思っていた定期の仕事をプッツリ切られるという可能性もあるわけだし。
何かの専門家ではないが、今の仕事のベースになっている経験はある。印刷物を制作する会社での営業アシスタント、DTP雑誌の編集者、今は亡きメルマガ&Webとしての「MacWIRE」でやっていた秋葉原ショッピング取材班(原稿早書きの原点)、フリーランスの仕事と並行してやっていたカスタマーサポートの仕事等々。
とくにカスタマサポートの仕事は、実際に携わっていたのはもう何年も前の話だが、人のニーズを汲み上げる、怒っている人を納得させる、縦割り業務の中に斬り込んでエスカレーションする、(言い方は悪いが)スキルの低いオペレーターでも理解できるように情報を周知させる……といったことを経験できたのはよかった。
MacWIREにしても、90年代末からメルマガおよびWebに掲載される仕事をやっていたわけで、紙媒体とは違うサイクル、素早い読者レスポンスの中に身を置けたのは、ラッキーと言えばラッキーだったかもしれない。
紙媒体にしても、編集記事より広告記事のほうが多い。これも、ある意味貴重な経験だ。
そういう経験を、強みに変えていかなければならない。ひとつの会社で雑誌の仕事ばかり10年やってきた編集者には敵わない部分も多いが、負けない部分もある、はず。たぶん。