自転車雑誌は飽和状態だと思う

自転車雑誌、ムックが多すぎる。

一部自分でも編集・執筆をしているが、成果物を見に書店に行くと、そう思う。

余っとる。

自転車市場は伸びている。趣味が自転車っていうとマニアっぽい感じがあったのも昔の話で、趣味と健康と実用を兼ねてスポーツサイクルを楽しむ人は本当に増えた。スポーツサイクルをちゃんとやってるショップは、どこもそれを実感している。

その流れに合わせて、既存の自転車雑誌が部数を伸ばしただけではなく、今まで自転車を趣味としていなかった人、競技なんかよりもライフスタイルを重視する人を対象とする雑誌やムックもたくさん出た。そして売れた。

しかしこれからも売れるとは限らない。

実際、自転車はこの経済状況下でも売れていると感じるが、書店の棚は飽和状態だ。

サイクルスポーツ、バイシクルクラブ、ファンライド、自転車生活、バイシクルナビ、自転車日和、自転車人。月刊とか隔月刊とかいろいろあるが、定期刊行物7誌は異常だ。そこに各種ムックが加わり、平積みされていく。定期刊行物はまだしも、積まれたムックの減っていくペースが、昨年春あたりから明らかに鈍っているように感じる(あくまでも感覚だけど)。

以前ならムック2冊分のネタだったところ、1冊のムックに凝縮するようなことも起きている。

Webも、サイクルスタイル、サイクリングタイム、シクロワイアードと3つ商業媒体があるのは、たぶん過剰だ(しかも後者ふたつはビジネス的にどこまで信用して良いのか測りかねる)。

しかし、昨年マイコミジャーナルで自転車の記事を集中的にやったときは、結構反響が良かった。

ワイアードビジョンにビンディングペダルの記事が掲載されると、結構読まれたりする(Webの自転車メディアじゃこんな数のはてブはつかないw)

しかし自転車業界と(非自転車専門の)Webメディアを繋ぐのは大変だということも、ここ2年くらいで、よくわかった。

なんか上手なやりかたないかなぁと、日々思っているんだけど。

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