「glacéau vitaminwater」のお中元戦略はインチキくさいと思ってるけど、書いたブロガーに文句つけたいわけじゃないです

記事のタイトルで全て済んだような気もするけど。

前回の続きです。

実際にいちる氏から「glacéau vitaminwater」を受け取りエントリを書いたヤガーさんから、tumblrで反応をもらいました。

リンク: タンヤガー.

でも、今回のは雰囲気的にこれまたブログでは良く見かける「献本→書評」の流れと同じ意味合いかなぁ。「興味があったら読んでください。感想ください。」っていう依頼の仕方で、書く書かないの選択権はブロガー側にあるわけだし。

ま、あらぬ誤解を受けないために「なぜ、どこからもらったか?」は書いた方がいいと思って書きましたけど。

いちおう申し上げておくと、今回の件で「glacéau vitaminwater」についてエントリを書いている方々に、何か文句が言いたいわけではありません。そりゃ、もらったら書きたくなるのがブロガーってものですもん。私も、もらったら書くかもしれない。でも、その「書きたい」というブロガーの気持ちを、こういうカタチで利用するシックスアパートが、残念。

で、tumblrでもちょっと書いたんですけど、献本って版元か著者から来ますよね。それって商品と送り主の関係が明確じゃないですか。献本された側のブロガーがブログに書くときも「版元からいただきました」とか「著者からいただきました」と書けば、それで十分でしょう。でも、いちる氏とglacéau vitaminwaterの場合、どうなんですかね。

例えば、まつゆうさんのこのエントリだと「いちるさんからもらった」という情報しかない。一方、たつをさんのエントリには『シックスアパートがプロモーション協力しているそうで、私もお中元として頂きました』と書いてある。

まつゆうさんのエントリを読んだ後にたつをさんのエントリを読んだら、私なら「なんだよ、そういうことかよ」ってガッカリしますね。でも、たつをさんのエントリだけしか読まなかったら、別になんのガッカリ感も不快感もないと思います。たつをさんはちゃんとバックグラウンドを書いてるから(いちる=シックスアパート、ということを知っている必要はありますが)。

A「小鳥ピヨピヨのいちるさんからお中元としてglacéau vitaminwaterをいただきました」

B「glacéau vitaminwaterをいただきました。送り主は、glacéau vitaminwaterのPRに関わっているシックスアパートのいちるさんです」

AとBは全然違うでしょ。真実がBなら、最初っからBであることを示してほしい。そしてこれをコントロールする責任は、ブロガー側じゃなくて、商品を配りまくったシックスアパートにあるんじゃないでしょうか。っていうかそうじゃないと、シックスアパートは「お中元」を受け取ったブロガーをも欺いてることになりませんかね。

で、あれでしょう、このお中元作戦は、企画書にばっちり落とし込んでクライアントさんに提案しちゃったりなんちゃったりして、PR全体のバジェットに含まれてるんでしょう?

「「glacéau vitaminwater」のお中元戦略はインチキくさいと思ってるけど、書いたブロガーに文句つけたいわけじゃないです」への1件のフィードバック

  1. こんにちは。いちるです。
    このたびのvitaminwaterの件がステルスのように見えてしまったこと、とても残念です。もし今後似たような機会があれば、もっといいやり方があるかどうか考えたいと思います。
    ただ、このたびご指摘いただいたことは僕も事前に少し懸念したのですが、一方で、自分もいちブロガーとしてこのお中元を見た場合は、書き方や書く内容を強制されたくはない、そういうのは全部こちらに任せて欲しいと感じると考えたのです。
    僕がvitaminwaterのプロモーションのお手伝いを一部していることは、隠してはいません。しかし一方で、今回お中元を渡させていただいたブロガーの方に「これについては絶対書いて欲しい」「こういう風に書いて欲しい」ということも一切指示していません。
    個々のブログはそれぞれ自分と読者との間の距離感が異なると思います。距離感によっては「全ての情報を公開してクリアにしないと、ウチの読者は嫌がる」というブログもあるでしょうし、「あまりクドクドと書くとウチの読者は嫌がる」というブログもあるでしょう。「ウチの読者は嫌がるだろうけど、自分のポリシーとして、情報をクリアにしないとダメだと思う」というブロガーもいらっしゃるでしょう。「自分のポリシーとしては全情報をクリアに書かないとダメだけど、そうするとウチの読者はクドクドすぎて嫌と思うだろう。いろいろ考えすぎて頭がおかしくなりそうになったから、そもそもお中元のことは記事にしないことにする」というブログもあるでしょう。書くか書かないか、何をどのように書くか、まで全て含めて、個々のブロガーの方にお任せするのがベストだと、今回は判断しました。
    書いてくださったブロガーのみなさまにはとても感謝しておりますし、このたびのように貴重なご指摘をいただいたことも感謝しております。ありがとうございます。繰り返しとなりますが、もし今後似たような機会があれば、須貝さまのご意見を参考にして、もっといいやり方があるかどうか考えていきたいと思います。

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