生活空間の路地を外部のクルマが通り抜けられる段階で既におかしい

ブログ界というものがあるんだとすれば、最近のブログ界のホットキーワードは「先越された」じゃないでしょうか。

というつまらない冗談はさておき、GoogleMapのストリートビューについて、様々なブログに書かれた考え方を読み、そして今日の夜僕が小田急線の多摩急行の中でぼんやり考えていたことは、以下のエントリに全部(というかそれ以上のことが)書いてありました。

リンク: Googleストリートビューにサービスとして欠けているもの:[mi]みたいもん! .

ですので、ちょっと違うことを書こうと思います。

GoogleMapのストリートビューは、すでに皆さんご存知の通り、トヨタ・プリウスの上にカメラを付けて撮影しています。つまりクルマで撮影しているわけです。クルマが入っていけるところから撮った写真しかありません。また、私の行動範囲をさっき目が痛くなるまでチェックしてみたのですが、クルマが立ち入れる場所でも、明らかな「私道」にはストリートビューがありませんでした。


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月島です。ご覧の通り、路地の様子は撮影されていますが、クルマは入れないのでここから先の写真はありません。

一方。


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川崎の日進町、八丁畷駅近くのドヤ街です。今でも簡易宿泊所が建ち並んでいます。とても狭い道路ですが、クルマは十分に入れます。クルマが入れれば、どんどん撮影されていくでしょう。


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町田市原町田。私道や未舗装の路地が入り組んでいます。こういうところは、さすがにストリートビューでも見ることができません。

もし日本の路地が本当に生活空間の延長線上にあり、善し悪しありつつも維持したい、維持するべきものだったとすれば、外部からクルマがじゃんじゃか乗り入れられるようにしなければ良かったと思うんです。最初っから、居住者と来訪者以外進入禁止にすれば良かった。どこまで守り、どこまで開放するか、もっと考えるべきだった。

生活空間だった路地が抜け道マップに掲載されるようになったときから、こうなる(ストリートビューに撮られる)ことは決まっていたのだと思います。街づくりをする立場の人たちが、路地という存在の曖昧さを曖昧にしたまま街を野放図にし、棲んでいる人間も何が守りたかったのかすっかり忘れ、ストリートビューが出てきて急に思い出して「気持ち悪い、気持ち悪い」と言っている。

土足禁止とも姚明禁止とも書いてない場所に姚明が土足で来て「気持ち悪い」って、まぁ、わからんでもないけど、もうしゃーないじゃん、みたいな。

姚明ってフリースロー上手ですね。


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