Time Machineがコケました

TIme Machineのバックアップが、いつのまにかエラーになっていました。バックアップ先のHDDを見ると、なんと残りが48MB。自動的に古いバックアップを削除することに失敗したのでしょうか。とりあえず、バックアップがどのようになっているのかを観察しなければなりません。

バックアップ中のデータは、バックアップ先のフォルダにパッケージとして収められています。Time Machineがバックアップ作業中にバックアップ先を見ると、

Backups.backupdb/ユーザー名/日付と時刻.inProgress

というパッケージが存在するはずです。このパッケージの中身を確認すると、さらにいくつものフォルダがあり、どうやら何度もバックアップを作成しようとしては失敗しているようでした。

とりあえず、バックアップを作成してみます。するとおかしな現象に気づきました。バックアップ中は、Time Machineのシステム環境設定等から「108.3MB/226.7MB」といったように、何MBのバックアップを作成し、そのうち何MBが終了したかを確認できるのですが、なんと、その数字がどんどん増えていくのです。

イメージとしては、

「108.3MB/226.7MB」
  ↓
「226.7MB/226.7MB」
  ↓
「313.5MB/313.5MB」←は!?

という感じ。しまいにはGB単位まで増えていきました。そのことによって、あらかじめ用意されていたバックアップ先HDDの空き容量をオーバーしてしまい、コケていたのです。こりゃ、差分をちゃんと認識できてない可能性があります。

そう思って、過去のバックアップデータをFinder上で覗いてみたら……なんと、ある時期だけ「Macintosh HD」直下の「ライブラリ」フォルダが、バックアップ先には「Library」として存在しているのです。

OS Xでルート直下やホームフォルダ等にある「ライブラリ」は、本来「Library」という名前です。日本語表示のOSが気を利かせて「ライブラリ」と表示してくれていますが、システム的には「Library」。つまり「ライブラリ」も「Library」も同じ場所というわけ。でも、TIme Machineのバックアップ先においては「ライブラリ」と「Library」は、同じモノとは扱われないのではないか……。システム的には同じなのに、Time Machine的には違うものだから、バックアップの際に混乱しているのではないかと推測します。どうして「Library」になってしまったのかは、わかりませんが。

と、ここまで書いておきながら、予想は何の役にも立ちませんでした。Time Machineに入り、「ライブラリ」が「Library」としてバックアップされてしまっている一定期間のバックアップを削除して、一度はちゃんとバックアップが行われるようになったのですが、数時間後にまたエラーが出ていたのです。仕方ないので、思い切ってバックアップ先のHDDを一度ディスクユーティリティで消去して——つまり、戻れたはずの過去を消し去って——すべてやり直しました。

なんだか不毛な時間を過ごした気がします。


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