ちょいとイライラ

新百合ケ丘→新宿のロマンスカー特急券を持ち、鶴川から各駅停車に乗った私。本来、私が乗る各駅停車(鶴川12:11発)とロマンスカー(新百合ケ丘12:18発)は、新百合ケ丘で連絡するはずでした。ところがなんとダイヤが乱れており、各駅停車が鶴川で通過電車を待ってから発車するというじゃありませんか。嫌な予感がしつつ、とりあえず各駅停車の車内で様子を伺っていると、案の定、私が乗るはずだったロマンスカーが鶴川駅を豪快に通過していく……。本来は新百合で接続するはずのロマンスカーに接続できないことへの説明は、一切ありませんでした。

いくらダイヤが乱れていたとはいえ、本来連絡すべき列車が連絡しないことでどういう事態が起こるのか、ちゃんとアナウンスで説明してほしいと思いました。また、新百合ケ丘で連絡すべきものを鶴川での通過待ちに変更したのであれば、なぜ鶴川駅で「乗れもしない列車の」特急券が買えてしまったのでしょうか。

しかも駅の電光掲示板による列車の運行状況案内は、私が見たときは千代田線ダイヤ乱れ(の英語表示)だけでした。しばらくそこに立ち尽くしていれば小田急線のダイヤが乱れていることの情報にも触れることができたのかもしれませんが、いったい誰がそんなことをするでしょうか。

実は昨年の12月27日も、町田から「あさぎり」で新宿に行こうとしていたとき、ダイヤの乱れにより運転順序が変更になり、本来後の急行が「あさぎり」より先に町田に到着・発車していくということがありました。このときも、駅のホームでは一切その件について説明がありませんでした。どうやら小田急にとって、こういうことはいちいち利用客に案内する必要はないことのようです。

鉄道のダイヤが絶対に乱れないということは、まず有り得ません。であればこそ、乱れたときにはどういうオペレーションが発生するのか、それによって例えばどういう影響が生じるのか、それを乗客にはどう説明すれば良いのかといった事に対するシミュレーションや訓練が明らかに足りないと思いました。これは鉄道会社全体に言えることですけどね。

小田急にしろJR東日本にしろほんの数年前まで、線路に人が立ち入ってダイヤが乱れたとき、駅のアナウンスで「公衆(または“旅客”)が線路に立ち入ったため」などと説明していたような業界ですから、期待するだけ無駄かもしれません。彼らは運輸業であってもサービス業ではないんです。いくらVSEのように華のある車両を投入したとしても、です。


チューイングボーン