そろそろかなぁとは思っていましたが、広島カープの佐々岡真司投手が今季限りでの引退を発表しました。先発やったり中継ぎやったり抑えやったりと、いろいろな使われ方をしながらの138勝153負106セーブという数字は、誇れるものです。よく100勝100セーブって言われますけど「先発100勝」は江夏豊と佐々岡しかいません。しかも先発で調子を崩してリリーフに回って……というわけではなく、ある年は抑えのエース、またある年は先発として開幕投手→抑え投手故障で配置転換……というようなことを繰り返していました。
とくにここ10年の広島カープはずーっと弱く、良いピッチャーは先発でも抑えでも使われる傾向にあります。それで40歳まで現役でやってこれたのは、やはりタフだったからでしょう。大野豊も同じようにタフでした(大野も100勝100セーブですが、先発100勝ではありません)。広島というと、山内泰幸、澤崎俊和、小林幹英など、酷使されて10年活躍できなかった投手が目立ちますが、その分、佐々岡や、高橋健、かつての大野豊のような丈夫なピッチャーの存在も際立ちます。