雑誌広告のデジタル送稿ワークフローを語るうえで必ず出てくるのが「JMPAカラー」というものです。JMPAカラーの運用が広まる大きなキッカケとなった出来事があります。それが雑誌広告における「トヨタショック」。
リンク: 実運用が始まったJMPAカラー.
トヨタ自動車は,2003年5月掲載分の新規原稿から,JMPAカラーワークフローに則ったデジタル校了のワークフローに切り換えている。これは日本におけるCMS定着に向けた大きなトリガーとなると思われる。
もうひとつ紹介しましょう。
リンク: アップル – Pro – Color – Report.
今から2年ほど前、トヨタ自動車が雑誌広告の電子入稿を宣言した、いわゆる「トヨタショック」。「トヨタという大企業が経費節減のために動いたことが、今大きな影響を及ぼしている。かつてDTPが出現した頃に匹敵するほどの、大きな変革期と言えるのではないか」と、森山氏は話しました。
トヨタショック、つまり、日本を代表する企業であり広告クライアントであるトヨタが、「もう広告はデジタルデータでしか出稿しません」と言い出したわけです。多くの出版社が「トヨタさんがそういってるので」という理由で、デジタルワークフローに対応せざるを得ない事態となったのです。
さてここで、やや強引に今週の週刊東洋経済を持ち出します。特集が「鉄道革命」なのです。
リンク: 週刊東洋経済-東洋経済新報社.
原油高、環境問題、渋滞といった難題解決のため、航空機や自動車から鉄道へシフト。今、世界で起きている“革命”を徹底取材した。
注目するべき記事はたくさんあるのですが、ここではやはり「トヨタ」を取り上げたいと思います。
トヨタ自動車は自動車メーカーでありながら、環境対策のためにJR貨物を利用した部品輸送を行っています。しかも、トヨタの要求を満たすためにコンテナの改良や膨大な実証検証を行ったと言います(P060〜)。さらに、ロシア向けの部品をシベリア鉄道で運ぶというトライアルも既に行われていて、年内には本格的に開始するというのです(P42〜)。
トヨタが変われば物流が変わる——もしかしたら、そんなことも有り得るかもしれません。